夢主生誕祭2018 �� ページ23
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｢お墓参り、ですか……？｣
｢うん。昨日俺の誕生日だからさ。今年も無事生きられましたーって。｣
頷いて拝む真似をすれば、目を見開いた八百万さんが俺の方へと身を乗り出した。その迫力に思わず仰け反る。
｢たっ、お誕生日だったのですか！？私ったら、何も用意してませんわ……！｣
｢あはは、言ってなかったからねぇ。ありがと、その気持ちが嬉しい。｣
｢また改めてプレゼント渡させてください。……お誕生日おめでとうございます。｣
慌てた様に目線をさ迷わせた八百万さんの頭を緩く撫でる。礼を言えば、彼女は頬を緩め祝いの言葉を口にした。誕生日を祝われるなんて、いつぶりだろうか。少なくとも両親がこちらの世界で死んでからは、無かったように思う。それでなくとも雄英は毎日刺激的で楽しくて、常日頃から誕生日以上に幸せが舞い降りている。
｢そろそろ寝ようか。歯磨きしないとね。準備出来たら俺の部屋おいで。｣
｢ええ、わかりましたわ。急いで支度を！｣
｢寮内暗いから転ばないようにね。｣
ぱたぱたと可愛らしい音を立てて部屋へ戻っていく八百万さんを見送り、マグカップを2つ洗った後、俺も歯を磨こうとその場を後にした。
｢よし、おいで。｣
｢おっ、お邪魔しますわ……！｣
｢ん、いーこ。｣
おそるおそる俺の腕の中に収まった八百万さんを抱き締め、ごろりと寝転がる。ひゃ、と小さな声をあげる彼女に思わず笑を零し、ごめんの意味を込めて頭を撫でた。暫くは収まりが悪いのかもぞもぞと動いていた彼女だが、いい場所を見つけたのかそれも落ち着き、暫くした頃。
｢……Aさん、本当にお誕生日おめでとうございます。私は、貴方に色々な事を教えて頂きましたわ。｣
｢……なぁに、改まって。｣
｢お礼を、してもしきれないのです。｣
｢んー……俺のセリフだよね。八百万さんがこうやって一緒に寝てくれるのなんか、最高の誕生日プレゼントでしょ。｣
ぽつりぽつりと交わされる会話、偶にどちらともなく小さく笑う。穏やかな時間が、夜と月明かりに溶けていく。微睡み始めた腕の中の可愛い子を抱き締め直し、一定のリズムで背を撫でてやる。直ぐに聞こえてきた寝息が、俺の睡眠を誘う。誕生日なんて、本当に気にしていなかった。祝われる事がこんなにも嬉しかったなんて、久しぶりに思い出した。出会ってまだ半年。彼女らには、感謝してもしきれない。
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夢主生誕祭2018 あとがき※イラスト有り→←夢主生誕祭2018※遅刻ごめんなさい
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ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
