Fischer's短編集 3rd

トラウマから恋。 ページ38

ン「…最初はそんなだったっけねー」

貴「ほんとごめんなさい…ホントはあのとき、なんか…あの、シルクさんとか、モトキさんとかからも告白されてて…なんかいっぱいいっぱいで…」

ン「ん…？待って告白されてたの！？」

思いがけないAの言葉に、俺は思わず声を上げる。

貴「えっ、あ…はい…」

ン「んー…Aは可愛いからなぁ…そっかそっか…」

そうは言いながらも、なんとなく胸がもやもやしていく。

貴「あの、私はまっすぐにダホ君でしたから…ね？」

俺の心を見透かしたかのようなAの言葉に。

ン「…ん。分かってるよ。」

思わずAを抱きしめていた。

貴「ひゃっ！？」

驚いたのか、俺の胸の中でAはもぞもぞと動いていたが、おずおずと背中に手を回してくれた。

ン「俺の彼女でいてくれてありがとう」

貴「こ、こちらこそです！」

fin

星空夢月(登田隆二)さん、リクエストありがとうございました！

書いてて楽しかった…！

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