Fischer's短編集 3rd

朝　ダーマ ページ43

今日はダーマの仕事が休みだ。

シ「…起きてこねぇなぁ」

10時になっても起きてこないダーマに、シルクも苦笑いを浮かべる。

貴「…ちょっと行ってくるね」

私はダーマの部屋に向かう。

貴「起きろー！」

ダ「朝っぱらからうるせぇ…寝かせろぉ！」

貴「朝ごはん食べなきゃ体に悪いでしょ！シルクも待ってるからさぁ！
ほら起きた起きた！」

私は布団をめくろうとするが、ダーマは頑なに布団を離そうとしない。

貴「もー…体だるくなるよー？」

ダ「別にいいよ…俺は寝たいんだ！」

貴「良くない！早く起きてってー！」

ダ「うるせぇなぁ…」

突然布団がガバッ、と開き、その中に引きずり込まれる。

貴「ちょっ！」

ダ「んじゃあAも寝ろ。最近ろくに寝てねぇだろ…じゃあおやすみ」

そう言って目を閉じるダーマ。

抜け出そうにも、ダーマの腕がガッチリとホールドして抜け出せない。

貴「…くそぅ…眠たい…」

布団の暖かさと、単純な眠気に負けて、私は眠りに落ちた。

そして。その様子はシルクにバッチリと抑えられていた。

その日一日は、シルクの携帯の通知がうるさかったとかなんとか。

fin

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