其の六十七 ページ18
愛染side
自室に戻ろうとして、角を曲がったところで向こうから走ってきた樋口とぶつかりかける。
樋「すみませんっ…Aさん!ちょうど貴方に用事が有ったんです!」
貴「…捕縛作戦のことか」
樋「はい…って、え?」
貴「其の事なら先程首領から御説明頂いた。…済まないな」
暫くポカーン、と口を開けたままの樋口だったが、
樋「…首領にお伝えしろと伺い、参上しました…」
と脱力したように言った。
貴「そうか…態態有難う。休んで行け。」
お言葉に甘えて…と言い、着いてくる樋口。
中に入ると、椅子にふんぞり返る中也が居た。
貴「…部屋を間違えたようだ。失礼した。」
そう。私は部屋を間違えただけだ。そう。部屋を間違えただけ。
中「スルーすんじゃねェ!」
貴「…確かに愛染と書いてあるのだがな。中原とか言う奴が私の椅子にふんぞり返っていたので間違えたかと思った。」
中「手前に用事があったんだよ!…だが…先約か。仕方ねェ。俺のほうは急ぎじゃねェから家で話すよ。済まなかったな」
…話があるにしろ人の部屋に勝手に入るのはどうかと思うがな。
しかも椅子にふんぞり返るか!?
中「ダァァア!済まなかったっつってんだろォ!?そんな目で俺を見るなァ!」
貴「…樋口、入れ。適当に座ってくれ。紅茶をいれるから」
無視すんじゃねェ!って言ってるチビはほっといて。
私は茶葉wセットして紅茶を淹れた。
112人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくらもち | 作成日時:2018年9月9日 21時