−２９９− ページ49
宇髄side
此奴がただの冷徹な人間じゃないって事は
ずっと知っていたし遊郭の時にそれが出ていた
細い体に細く長い手足
普通に暮らしていればきっとモテる
だが無常の時折見せる悲しい顔
竈門や他の柱は気づいていないだろうが
音を崩さず悲しい顔をする
宇髄「お前は俺よりも若くて女なのに、十九で柱最強の称号を貰って、その称号に見合うように鍛錬を怠らず努力して、いつどんな時も冷静で完璧な人間だ。でもお前は時折悲しい顔をする。最初は分からなかったが、癖ついてるんだよ」
A「癖…」
宇髄「お前は本音を飲み込んだ時、悲しい時、目線を左下に下げる。」
A「！！」
宇髄「やっぱり気づいてねぇか。俺はよ無常、そんなに気を張って肩に力入ったまんまで、称号に相応しくする必要ねぇと思うんだわ」
A「何を…」
宇髄「確かに柱最強ってのはどんな時も冷静に判断し周りを見て動き、先陣を切って他の隊士を導かなければならねぇ。だが、ここまで心が壊れる寸前まで自分を殺す必要はねぇ。」
無常は無意識なんだろうが
今こうして話している間に聞こえる音は
ボロボロでギシギシと揺れている
竈門の鼻を誤魔化して来たんだろうが
きっともう出来ねぇだろう
宇髄「無常、お前が人一倍努力して、鍛錬して、俺らを守ろうと死に物狂いで居るのも分かってる。俺らだてにお前の背中追いかけてねぇんだわ」
A「っ…」
宇髄「無常、お前はちと追い詰め過ぎだ。楽にしてていいんだよ。辛けりゃ俺らが居る、それに竈門も居る。なぁ��竈門��」
A「！！」
炭治郎「…」
俺がそう呼ぶと驚き顔を上げる無常
柱の影から顔を見せた竈門に動揺しているのが分かる
我妻も嘴平はまだ悲鳴嶼殿の所に居るのだろう
俺は竈門をチョイチョイと手招きする
宇髄「って事だからよ、竈門コイツを頼むわ。」
炭治郎「…はい、勿論です。」
宇髄「よし。無常、今日はお前の所の稽古は切り上げだと他の奴らに伝えて人払いしておく。存分に竈門に委ねろよ」
A「…ありがとう…」
宇髄「じゃ、俺は帰るわ」
クルリと背を向け出ていく
竈門の気をつけてって言葉を聞きながら
空を見上げる
アイツが俺らを大切に思ってくれているように
俺らもお前を
宇髄「失いたくねぇ大切な家族だと思ったんだよ」
口から零した言葉は
風に流され空へと消えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yu-grena(プロフ) - Lunaさん» 両思いですね〜！はい！是非これからも宜しくお願いします！ (2021年1月17日 16時) (
レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - Yu-grenaさん» きゃあ、両思い…(><)w嬉しすぎます！！！もちろん、引き続き読ませていただきますっ！ (2021年1月17日 1時) (レス) id: acb6885805 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - Lunaさん» Luna様！わぁぁぁぁぁ！！嬉しいです！TT本当にありがとうございます！そう言って貰えるととても励みになります！これからも頑張って更新していきますので引き続き読んでくださると嬉しいです！ありがとうございます！私もLuna様や読者の皆様が大好きです！ (2021年1月17日 0時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 全部お気に入り登録してたまーに最初から読んでる大ファンです！これからも更新楽しみにしてます！大好きです。。 (2021年1月16日 23時) (レス) id: acb6885805 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 焙じ茶さん» 焙じ茶様！誤字指摘ありがとうございます！ただいま誤字訂正の方いたしました！ありがとうございます！ (2021年1月10日 21時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Yu-grena | 作成日時：2021年1月7日 14時
