柱最強の女_第6章

−２７３− ページ23

Aside




甘露寺「はっはい！！(あまね様素敵…)あの時はですね、確かに凄く体が軽かったです！えーっと、えーっと、ぐあああ〜ってきました！グッてしてぐぁーって、心臓とかがばくんばくんして、耳もキーンてして、メキメキメキイッて！！」



柱「((ポカン」



あまね様達「((ポカン」



伊黒「……(甘露寺…)」







一気に静まる屋敷の一角

恥ずかしくなった蜜璃は

顔を隠して頭を垂れる








時透「あの時の戦闘を思い返してみた時に、思い当たる事、いつもと違う事がいくつかありました。その条件を満たせば恐らく皆痣が浮き出す。今からその方法を御伝えします。前回の戦いで僕は毒を喰らい動けなくなりました。呼吸で血の巡りを抑えて毒が回るのを遅らせようとしましたが、僕を助けようとしてくれた少年が殺されかけ以前の記憶が戻り、強すぎる怒りで感情の収集がつかなくなりました。その時の心拍数は二百を超えていたと思います」


甘露寺「…」


時透「さらに体は燃えるように熱く体温の数字は三十九度以上になっていたはずです」


胡蝶「！？そんな状態で動けますか？命にも関わりますよ。」


時透「そうですね、だからそこが篩に掛けられる所だと思う。そこで死ぬか死なないかが、恐らく痣が出る者と出ない者の分かれ道です。」


あまね「心拍数を二百以上に…体温の方は何故三十九度なのですか？」


時透「はい、胡蝶さんの所で治療を受けていた際に僕は熱を出したんですが体温計なるもので計って貰った温度三十九度が、痣が出ていたとされる間の体の熱さと同じでした」


甘露寺「…(そうなんだ…)」





無一郎の説明に不死川は口を開く





不死川「チッ、そんな簡単な事でいいのかよォ」


冨岡「これを簡単と言ってしまえる簡単な頭で羨ましい」


不死川「何だと？」


冨岡「何も」


胡蝶「では痣の発現が柱の急務となりますね」


悲鳴嶼「御意、何とか致します故御館様には御安心召されるようお伝えくださいませ」


A「少しでも御館様と過ごせる日々が増えることをお祈り致します」


あまね様「ありがとうございます。ただ一つ痣の訓練につきましては、皆様にお伝えしなければならない事があります」


甘露寺「何でしょうか…？」


あまね「もう既に痣が発現してしまった方は選ぶことが出来ません…痣が発現した方はどなたも例外なく二十五歳でその命が尽きると言われています」







その言葉に柱は言葉を失う

その中あまね様は私を見た

−２７４−→←−２７２−

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す