小さな足音 No.3 JW 青×緑

No.148 ページ47

OP台の上


色んな管やコードに繋がれて、準備万端で先生が来るのを待つ

ドラマで見たことあるようなライトに見下ろされて、ドキドキと胸が鳴っているのが自分でも分かる




『もうすぐ先生来られますこらね
緊張しちゃうと思いますけど、先生も私達も居ますからね』



「ありがとうございます
皆さん居てくれるから、心強いです」



『フフ…そう言って貰えて嬉しいです
最後にお腹、いっぱい触っておいてくださいね
次に触るのは、赤ちゃんの顔を見る時ですからね』



そんな話をしていると、先生達がOP室に入ってくる




『ともくん気分はどうかな？』



「あっ、先生…よろしくお願いします」



『じゃ、まずは麻酔からだから…』



『私の出番ですね、神山さん2度目まして』



『あっ、麻酔の先生…』



『はい、麻酔の先生ですよ
ご挨拶したぶりですね、今日は私も張り切って麻酔しちゃいますね』



『クスクス…それって張り切る事なんかな』




俺を担当してくれる麻酔科の先生

明るくて楽しい女医さん


帝王切開が決まってから、新生児の先生と麻酔の先生とお話をさせて貰った時以来


相変わらず楽しい先生で、俺も笑顔になってしまう



『じゃ、最後に確認ね
神山さん身長何センチですか』



「170はあるもん…」



身長の事を聞かれて、少し拗ねた口調になってしまう


先生はそんな事お構い無しって感じで看護師さん達に指示を出す



『はい、170センチね
よし、じゃ、ルンバールの体位お願いします
神山さん、前に言ったみたいに、ニャンコみたいに丸まってね』



そこからは、あっという間に腰からの麻酔をかけられて、痛みのチェックをされて

気づいたら主治医の先生の『お願いします』という声が聞こえてきた

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