硝子玉のリクイッド JW紫×桃♀ (ページ2)

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No.2 ページ2

目の前を通る男の人

タイト目のスーツをビシッと着こなし、そのスタイルの良さを際立たせていて

柔和な笑みを浮かべ、男らしい手にはスマートにシャンパングラスを持っている

「かっこええ…」

一言呟くと、ドレスアップしているのも、ヒールなのもそのまま、駆け出し、スーツの背中に声をかけていた

「あの…」

「んっ？」

振り返った顔、先程見惚れたその人

一歩近づき意を決して言葉を続ける

「その…貴方の名前教えてください！」

「ハハハ…突然…面白い子やな、えっと…俺は濵田崇裕、27歳、JWHって会社で働いてます
君は…」

「小瀧望っていいます、年齢は19歳、女子大生しながらモデルのお仕事してます」

「モデルさんなんやな、フフ…どおりで綺麗な子やと思った
なぁ、その綺麗な小瀧さんがヒールで走ってまで俺に何の用なん？
ほら、ストール乱れてるで」

先程、男らしいなと思った手、グラスを持っていない方の手が伸びてきて、私の肩をサラリと撫でるように滑っていった

そんなスマートな仕草を見せられて、顔に熱が集まるのが分かると同時に、声を出していた

「ズルイ…濵田さん、顔もカッコイイけど仕草までとか…ねぇ！好き！私の彼氏になって！」