硝子玉のリクイッド JW紫×桃♀ (ページ1)

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No.1 ページ1

「つまんない」

『そんな事言わないで、ねっ、望ちゃん
これもお仕事だから』

「むぅ～」

『じゃ、僕は会場に入れないからね
笑顔でお願いだよ』

マネージャーの懇願するような声に、頬を膨らまして不機嫌ですよとアピールするが笑顔でと言われ送り出される

ドレスアップして高いヒールを履いて、作り笑いの人がいっぱいのこの場に佇む

出させてもらってる雑誌のパーティー

こういう知らない人の多い場所って嫌いなんよね

みんなコネを広げるために必死みたいやけど、私は正直興味無い

こんな事言うと怒られちゃいそうだけど、モデルのお仕事だって、スカウトされてそのままの流れでしてるだけで

別にしたいからしてる訳ちゃう

本音を言うと素敵な男性と出会って、大学卒業したら結婚したいと思ってる

夢が、幸せな花嫁さんなんて言うと笑われそうやから誰にも言ったこと無いけど

「はぁ…早く帰りたい」

また、つまらなさそうにそんな言葉を呟いてしまう

時間よ過ぎてしまえ、そんな事を考えながら目の前を行き交う人を眺めていると

「えっ…あの人」