No.26 ページ26
「イチャついてるとこ悪いけど、俺のとこ忘れてるやろ」
「キャッ…りゅーせ…その、ありがとう」
「良かったな、智子」
私に満面の笑みを見せてくれる流星
あぁ、ホンマに…流星が親友で良かったな
なんて思い、微笑み返してると不機嫌そうな声が聞こえてくる
「お前さっきから智子、智子って…
智子は俺の彼女やぞ！気安く呼ぶなや！
お前はもう、振られたんや！」
「アハハハ…ホンマに智子とアンタお似合いやわ
はじめましてで、2人とも俺を笑わせてくれる
何を勘違いしてるんか知らんけど、俺と智子はただの友達やで」
「そうやで大ちゃん…りゅーせーと私はお友達」
「へっ…付き合うてるんちゃうん？
やってあないに仲良さそうに歩いてたし…お泊まりとか、ましてやさっきは目の前でキスまで」
どこか頭が混乱してるような大ちゃん
「そら、親友やからな、仲良くも歩くし、家くらい泊まるで
それにあんなキス挨拶みたいなもんやろ
まだ心配なら1つええ事教えたるわ」
「ええ事…なんやねん」
まだ、怒ってますよと言いたげな低い声で返事をする大ちゃん
それに心底楽しそうに答える流星
「ハハ…俺なゲイやねん
やから智子と付き合うのは有り得へん
なんならアンタの方が好みやで」
なんて言ってニヤリとし、大ちゃんの頬にキスをする
「ぴぎゃー！！何するねん！！」
「ちょっ！りゅーせー！いくら親友でも私の彼氏に手出すなんか許さへんよ！！」
流星が大ちゃんにキスをした事で、慌てる大ちゃんと本気で怒りそうになる私
でもそんの何処吹く風の流星
「おーこわっ！これ以上怒られへんうちに退散するわ
じゃぁな智子、でも良かったな…」
最後に優しく微笑んで、もう一度頭を撫でていなくなる流星
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作者名：ルナ
| 作成日時：2021年11月1日 15時
