ソーダ色の秘密 JW 赤×緑♀ (ページ20)

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No.20 ページ20

「……サイテー」

一気に気持ちがシラケて流星にジト目をやる

「建設的って言ってや
俺らゲイはなんぼ好きでも世間的には厳しい目を向けられるし結婚も出来ひん
やったら俺みたいにゲイって事、誰にも言わへんで好き勝手してる方がええと思わへん？」

「あっ…その、ごめんなさい」

確かに流星の言うことも最もやと思う

今の日本

お付き合いきてる事さえ公にし難い現実

なのに私、軽々しくサイテーとか

「あっ、智子、そんな顔せんの
なんか難しい事考えてるやろ
別にさっきのサイテーは怒ってへんよ
実際に好き勝手ヤッてるからサイテーに間違いはないやろし」

なんてワザとおどけて私に話してくれる

これも流星の優しさなんやろな

「うん、りゅーせーありがとう、優しいな
んふふ…りゅーせーと友達になれて良かった」

「俺も智子と友達になれて良かったわ
実はゲイって事、ソウイウお友達以外には初めて言ってんか」

「あっ、それ、さっきから気になってたの
誰にも言わないでって言うから
何で私にあんなふうに簡単に喋ったんやろって」

「さぁ？俺もよう分からへんわ
でも、この子になら話しても平気って俺の勘が思ったんやろな」

「クスクス…なにその勘」

「でも間違ってなかったやろ」

「フフ…そうやね、おかげで素敵なお友達が出来た」

なんてこのままお酒も進み、お互いの事を楽しく話してその日は解散になった

あっ、さっきの事があるから流星が家まで送ってくれたんやけどね

フフ…ホントに素敵なお友達が出来て嬉しい日になった