No.19 ページ19
「へ〜智子の片思いの相手はその、鈍感な幼馴染くんなんやな」
「片思いって…そんなにハッキリ言わへんでもええやん…」
「やって事実やろ」
「確かにそうやけど…むぅ、私の話ばっかりやなくてりゅーせーの話もしてよ!」
目の前でハイボールを美味しそうに飲んでいる流星に詰め寄る
お酒の苦手な私はさっきからカシスオレンジをチビチビ飲んでる
テキトーな居酒屋に2人で入り、お酒と料理を頼みお互いに自己紹介をした
すると驚くことに同じ大学の、しかも学年まで一緒やった
今までキャンパスで出会わへんかったのが驚きやわ
こんなに顔がカッコよくて長身で金髪
私が気付かへんかったのが自分でもビックリ
「俺の話?してもええけど…そないに楽しいもんやないと思うで」
「それでもええから話して
やって私だけ話すなんか、りゅーせーズルいやん」
「ハハ…分かりました
俺はな実は恋人いたことないんよな」
「えっ!?そうなの…りゅーせーカッコええから意外なんやけど…」
思っても見なかった事を言われて驚いてしまう
りゅーせーも私と一緒で好きな人には勇気出せれへんのかな
なんて思って、同じで嬉しいという想いと、同情心が湧いてき
慰めようと口を開こうとしたら、とんでもない事を言い出す流星
「恋人って面倒くさそうやん
やから俺は作らへんの、ヤリたなったらその手のお友達にお世話になれば済む話やし
智子も褒めてくれたみたいに俺って顔がええやん
やからほっといても男も女も寄ってくるんよな
まぁ、女は寄って来ても迷惑なだけやけど」
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作者名:ルナ | 作成日時:2021年11月1日 15時