手を取りあって JW 橙×黄＋赤

No.8 ページ8

「じゃ、行ってくるから寝ててな」



「淳太行ってくるな〜」




本当の親子のように楽しそうに近所のスーパーへ出かけていく二人


くれぐれも寝とくようにと言われたので

大人しくパジャマに着替えて布団へと潜り込む



お風呂は後でええやろ

今はそれよりも休みたい




そんな事を考えながら目を瞑ると直ぐに睡魔が押し寄せてきた

そしてその睡魔に抗うことなく意識を手放す






どのくらい寝てたんやろ

大毅の楽しそうな笑い声で目を覚ます




「んまい！照史以外にやるな〜」



「以外ってなんやねん
まぁ、喜んでくれたなら良かったわ
それ食べたら一緒に風呂入ろな」



「え〜照史と風呂〜
淳太とがええ〜」



「ワガママ言わへんの
今日は調子悪そうやしな、俺で我慢してや」



「しゃーないな、照史で我慢したるわ」



「おおきにな」




扉1枚隔てた向こう側から聞こえる楽しそうな会話

その声につられて扉を開ける




「大毅、照史先生に失礼なこと言わへんの」



「おっ！淳太が起きてきた！
淳太、照史のハンバーグ美味しいで〜」



相変わらず楽しそうな我が息子と、それをニコニコと楽しそうに見ている照史先生がいる




「照史先生…すみません、大毅の夕飯してもらって
それにお風呂まで入れてくれるって…」



「あっ、聞こえてました？
こっちこそ図々しくてすんません
でも、そんな申し訳なさそうにせんでや
さっきも言ったやろ、俺が勝手にしてるんやから」



「なんもかんもありがとうございます」



頭を下げながらお礼を言う

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