恋せよ乙女弐 JW桃×赤♀ (ページ5)

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No.5 ページ5

気に入る万年筆が見つかり、満足気にそれを購入した小瀧

そんな小瀧に声をかける

「小瀧さすがに帰ろうや
あんまり遅なるとみんな心配するから」

「分かった…でも、最後に行きたいお店があるから付き合うて」

「分かった…でも、そこ寄ったらお屋敷に帰るからな」

そう約束して小瀧の後を着いてい歩く

そうして到着した先

華やかなお店

そのお店は化粧品を扱っているお店やった

「シゲ！ほら、早く！」

そんな華やかなお店へ、私の手を引き入る小瀧

私には不相応過ぎて、怖気付いてしまう

「……私はお化粧の事は分からへんよ」

「ん？なんや言うたか？まぁ、ええわ！
シゲが化粧に興味ないから連れてきたんやで
シゲは綺麗なのに化粧もせんと勿体ないからな」

「綺麗ちゃうもん…でもどれも可愛らしいな」

お店の中にある煌びやかな化粧品の数々

それを見つめながらそんな事を呟いていた

「あっ、これ…」

眺めていた化粧品の中から、目を引いたそれをそっと手に取る

蝶があしらってある小さな陶器の器

その中は玉虫色

何なんやろ…

そんな事を思っていると聞こえてくる小瀧の声

「紅やな」

「こんな色なのに紅やの？」

「ふふ…ほんまに何も知らへんねんな
それ塗ると綺麗な色が出るんやで
うん、それにしよ」

なんて言って私の手から紅を取り、お店の人を呼びあっという間にお金を払ってしまう