No.62 ページ13
流星のお家の車の中
後部座席で流星の膝の上に座らされて腰をガッチリと掴まれている
フフ…そんなにせんでも逃げへんのに
って、そんな呑気なこと考えてる場合やないやんな
「りゅーせー？僕、これからりゅーせーのお家に行くの？
その、それにぜんぶ片付いたって言ってたけど…」
「おっさんの事言ってへんかったな
ごめんな、アイツな俺のオトンの会社のライバル会社の社長やねん
ほんで望がな色々とアイツの会社の事調べてくれとってな…」
流星の話しは簡単に言うと
僕と出会って僕の境遇を聞いて
何とかしなくちゃって思ってくれてて
その為にお父様の会社のお手伝いをしてたって
それは僕に愛人になれって言ってきたあの人に、手出し出来なくさせる為って
『親父の力使うみたいで狡いけど
ともを手に入れるためならなんぼでも親父にアタマを下げるわ』
って言われて僕の顔が真っ赤になったのは言わなくても分かるよね
そんな時に僕が失踪して
のんちゃんに相談したら、その相談したのんちゃんの所に僕がいて
ついでに、あの人の会社の人弱みものんちゃんが調べあげてたんやって
やから僕のお家も心配せんくていいって
両親と兄妹達の顔が浮かんでホッとした
「あっ、あの時のんちゃんから渡されてた書類って…」
「さすがとも、そうやで…でも、ともは中身を知らんくてええからな」
少し黒い笑顔で言われて、僕は口を噤んでしまう
「望にはすべてお見通しやったみたいや
やから先回りしてともを匿ってくれてたんやと思う
はぁ…ヤッパリ癪やけど、アイツにはデカイ借りが出来たわ」
僕をギュウギュウと抱きしめながら
少しだけ拗ねた口調でのんちゃんのことを話す
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nori(プロフ) - 完結おめでとうございますo(^▽^)oとても楽しく読みました (2021年3月4日 0時) (
レス) id: aecf326b86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ
| 作成日時：2021年1月31日 19時
