恋せよ乙女壱 JW青×緑♀ (ページ6)

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No.6 ページ6

この家に嫁いできて二週間ほどがたつ

あの夜以来、旦那様とはまともに顔を合わせていない

沈んでしまいそうになる気持ちを奮い立たせるように笑顔を作る

「笑ってへんとね
お飾りの妻やって分かってるけど、これ以上旦那様に嫌われへんようにせんとね」

そんな事を鏡の中の作り笑いの自分に言い聞かせる

「神ちゃん～
おはようさん」

そんな事を呟いていると元気な声が聞こえ、力強く扉が開く

そして声の主へと挨拶を返す

「おはようさん、今日も相変わらず元気やな」

そんな元気なシゲを見て、少し呆れたような声色になる

流石と言ったところか、私よりシゲの方がこの暮らしに早々と順応している

この持ち前の明るさと笑顔で、藤井家の使用人と仲良くなっているらしい

「ほら藤井家の奥方様
いつまでも自分の部屋に篭ってたらアカンよ
今日は旦那様、朝はゆっくり出来るらしいで」

「でも…私とは顔を合わせたくないと思うから」

弱々しい語尾になってしまう

「ほらまたや！
そんな事言ってたら、いつまで経っても旦那様と打ち解けれへんよ」

そんな弱気な私の腕を引かれ立たされる

「あっ、そうや！ええこと思いついた！
さぁ、行くで！神ちゃん！」

「えっ、ちょっ…何よ」

強引にシゲに腕を引かれ部屋から連れ出される