恋せよ乙女 壱 JW青×緑♀

No.46 ページ41

そんな話を二人でしていると入口が音を立てる

 

そちらに視線をやる

 

 

そこには純白のウエディングドレスを見に纏い

 

朱色の髪飾りを着けた花嫁が


シゲに手を引かれて佇んでいた

 

 

 

 

息を飲む

 

背中を押され美しい花嫁がこちらへ向かって歩いてくる

 

そして俺の前に佇む

 

少し恥ずかしそうに

でも嬉しさを称えた笑顔を見せてくれながら

 

 

 

「智子…綺麗や」

 

「流星様も素敵です
私には勿体ない旦那様です」

 

 

二人の視線が交わる

 

 

 

「智子…俺の妻になってくれてありがとう
俺を愛してくれて…俺の愛を受け止めてくれて」

 

「私も…旦那様の妻になれて幸せです」

 

 

 

そっと髪飾りに触れる

 

俺が贈ったそれ

 

 

愛を誓い合う場面でそれを身につけてくれる

 

込み上げてくる愛おしさ

 

 

 

「二人で幸せになろうな
愛してる…智子…」

 

「私も愛してます…流星様…」

 

 

瞳を伏せた智子にそっと唇を重ねる

 


一生愛していくと

 

そんな誓を込めて

 

 

 

 

END

※→←No.45

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す