恋せよ乙女壱 JW青×緑♀ (ページ28)

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No.28 ページ28

「智子…愛してる」

「えっ…どういう事…」

俺が発した言葉は思いもよら無かったのか、その瞳は怯えや恐怖の色は無くなり

ただただ、驚いた表情になる智子

「俺らは親同士が決めた結婚や
正直に言うと最初はどうせ家柄に目が眩んだ女が来たんやと思っていた」

智子のそんな表情に、少し落ち着きを取り戻し、ゆっくりと彼女を怖がらせないように話していく

「だから冷たい態度を取ってしまったんや
でも俺のそんな態度にも寄り添うように智子が包んでくれたやろ
惹かれるのに時間はかからへんかったよ」

「えっと…それは…旦那様が私の事を好きってこと…？」

「さっきも言ったやろ、愛してると
智子…俺を見てくれ…」

自分でも驚くほど、最後の言葉は弱々しくなってしまった

俺を…俺だけを見て欲しい

縋るような気持ちで智子の返事を待つ

するとあの日のふわりとした笑顔をくれた

「とっくに旦那様を…旦那様しか見えてへんです
私も旦那様のこと愛しています」

頬を赤く染め

瞳を潤ませ

愛していると告げてくれる

その言葉に心が震える

嬉しさで

そっと、その赤く染っている頬に右手を滑らせ包み込む