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No.24 ページ24

そのまま智子を促して喫茶店へと入る

 

「旦那様すみません、私のために…」

 

「あやまるな、俺も一度こんな店に入ってみたかったんや
男一人と言うわけにはいかないからな」

 

「旦那様はお優しいですね
私に気を使わないようにと、そう言ってくださる」

 



フワリ…

 

 
花が咲いたように微笑んでくれた


あの日に見た笑顔のように


作られた遠慮がちな微笑みではなくて、心からの笑顔



智子の髪の毛を可愛らしく彩っている髪飾りを渡した夜みたいに


 

あぁ…

 

愛おしい



この顔をもっと見ていたい

 
俺だけに見せて欲しい

 

そんな想いで胸が激しく音を立てる


 

「旦那様…?黙り込んでどうされました?」

 

「あっ…いや…店に慣れていないだけや」



心の中を見透かされるんでは無いかと、そんな事を思い、慌てて誤魔化す言葉を紡ぐ



 

「ふふ…では私に任せてくださいね」

 

そんな俺の言葉をすっかり信用した智子は、楽しそうに女給を呼び注文をする

 
そして並べられた甘味、その甘味に目の前で夢中になる智子を見つめながら、頼んでくれた甘味を味わう

 

 

正直甘いものは得意ではない

 

 

だがこの上なく幸せそうに甘味を味わっている智子を見ることが出来るだけで



心があたたかくなる


愛おしいがどんどん溢れてくる

 


この気持ちに際限は無いのだと思い知らされる


 

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ぐでLove(プロフ) - 15辺りから同じ話が入ってます! (2020年7月2日 0時) (レス) id: cc32400ee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルナ | 作成日時:2020年6月9日 15時

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