小さな足音 No.1 JW 青×緑

No.25 ページ23

そんな冷静に話す淳太に見つめられ、さらに言葉が出てこなくなる

 


あっ、どないしよ…


何から説明すれば

 


そんな俺に気づいたのか、あっくんが近づいてきて優しく頭を撫でてくれる

 

 

橙『モンチそないな顔せんの
淳太くんも怒ってる訳ちゃうよ』

 

黄『あー、そやで俺、怒ってる訳ちゃうよ
ただ、きちんと説明して欲しいんや
メンバーみんなを呼ぶって事は、ただ事じゃ無いとは思ってたけど
妊娠て…』

 

 

先程まで冷静に見えてた淳太くんも
 

言葉の最後には戸惑いが感じられた

 

でも、その口調も表情も怒りは感じられなくて

 

1度大きく深呼吸をして話しだす

 


 

「俺な、その…男やけど女でもあって…
両性具有って言ったら分かる？
男性としての機能も女性としての機能も備わってて
でも、どっちも未熟やって思ってて…」

 



そこでさらに一呼吸

 
 

「やからな…」


 

話を続けようとすると流星が話を遮る

 



「俺が妊娠させたんや
ともの体のことは付き合う前から知ってたのに
きちんと避妊しやんかったのは俺やから」

 


流星のその言葉に空気が張り詰めるのが分かる

 
思わず流星の顔を見ると、今までに見たことの無い緊張に満ちた顔色をしている

 

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