恋か正義か【富岡義勇】

強硬手段 ページ3

貴「お待たせしました、義勇さん」



居間に胡座(あぐら)をかいて座ってる義勇さんがこっちを向いた



冨岡「…もう終わったのか？」



貴「はい！ですが少し休憩させてもらうことにしました！」




しのぶさんは今お茶を持ってきてくれてる



冨岡「……俺が来た意味はあったか？」



貴「ないですね」



私がはっきり言うと顔を下に向けしょんぼりさせた




ガラッ




襖が開く音に目を向ければしのぶさんがお茶を持って立っていた



しのぶ「お待たせしました。さあ、遠慮なさらずに」




ニコニコといつも笑顔なしのぶさん



彼女は女神だ。確実に。




冨岡「感謝する」



貴「ありがとうございます、しのぶさん」



私は持ってきてくれたお茶を飲み、姿勢を崩した



しのぶ「そう言えばAさん。私の診察の後しっかり寝ていますか？」



貴「え、いや。寝てませんよ」



しのぶ「しっかり寝てください。採血の後の注射は睡眠剤が含まれているんですよ？


無理に寝なければ体を壊してしまいます。立ちくらみもしたのでは？」




貴「あぁ、すいません。何かと忙しくて…」



ここですっかり空気だった義勇さんが口を開く



冨岡「寝ろ」



貴「……え？」



じっとこちらを見て義勇さんが言う



冨岡「今ここで寝ろ。」




しのぶ「あらあら冨岡さん」



にこりと微笑んでしのぶさんが喋り出す



また「そんな無理なことを言ってはいけませんよ」とか注意してくれるのかなと思ったら



しのぶ「たまにはいい事言うじゃないですか。



待っていてください掛け布団を持ってきます。」



私 の 味 方 で は な か っ た よ う だ


貴「え、あの！全然いいので！てか家で寝ます！」



冨岡「ダメだ。すぐ寝ろと言われてるのだから今寝ろ」

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