転校生は想う人【夏目友人帳】

転校生 ページ2

貴志side





先生「皆さんも知っているでしょうが。今日、転校生が来ます。仲良くするように。




入っていいですよ」





先生の合図とともに例の転校生が教室の中に入ってきた






貴「AAと言います。よろしくね。」



見た目も声も落ち着いている。





先生「席は夏目の近くの席だ。ほら、あそこの…」




俺は手をあげて合図をする





彼女は俺の方を見て笑ってこちらに向かってくる





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ホームルームが終わると直ぐにみんなが転校生の方へ向かう




西村や北本も気になるらしい





西村「行こうぜー夏目！」



夏目「わ、分かったって」





無理矢理に腕を引っ張られてAさんの所へ行く





貴「あ、」





不意にAさんと目が合った







ガタッと席を立ちこちらへ向かってくる







夏目「えっ……」





貴「……！」






Aさんは俺の顔もじっと見ながら驚いていた




みんなも驚いているが、もちろん俺も驚いている






夏目「えっ、えっと…」







貴「あっ……あ、ごめんなさい！」





彼女はハッと我に返って顔を伏せた







ひとまず自己紹介はしておきたいから








夏目「ええと、俺は夏目貴志。よろしくね」




手を差し出して握手を求める






貴「あっ、うん。よろしくね！」






差し出した手を握って笑顔でそう言った








彼女はすぐに席に着いてしまったが








西村「いいなぁー夏目。」




夏目「何がだよ……」








あの綺麗な目に思わず吸い込まれそうになってしまったのは俺だけなんだろうか…

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