桜歌学園3 (ページ1)

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11章① ページ1

ーそらる宅ー
そらる「なんで冬華ちゃんの隣にいるのー？」
さとみ「俺は冬華のお兄ちゃんですから！」
そらる「俺の冬華ちゃんだよー？」
さとみ「俺のです！！」
冬華「二人とも辞めてよ！」(柔らかい表情で)
そらる「やっと笑顔になったねー。それでどうしてあんなことに？」
冬華「……お母さんが死んでからです……。私たち義理の兄妹なんです。」
そらる「そうなんだ…。」
冬華「あれは……5歳の冬でした……」

ー5歳の冬ー
冬華「お母さん！今日はクリスマスなんだよー！！」
秋華「もう、そんな季節なのね。」
冬華「そうだ！！あ！雪！！お母さん見て！！」
秋華「ほんとね……！ホワイトクリスマスね。」
冬華「うん！！お母さんの病気が治ったらクリスマスパーティしようね！！」
秋華「そうね」(微笑んで)
夏春「果物買ってきたぞー！」
冬華「お父さん！私が皮向く！」
夏春「任せたぞ！」(微笑んで)
秋華「手、切らないようにね」(微笑んで)

冬華「お母さんが病気でも楽しかったんです。お父さんも優しくてお母さんも優しくて…。でも、お父さんは変わってしまった…」

ーそれから2年がたった春ー
冬華「今日は、桜が綺麗だねー！お母さん」
秋華「そうね…！」(弱々しく)
秋華「うっ…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」
冬華「お母さん！？大丈夫！？」
秋華「大丈夫よ…！」(苦しくても微笑む)
冬華「お母さん…。」
秋華「もうー！そんな暗い顔しないの！大丈夫だから。ね？」
冬華「うん！！」
夏春「冬華。もう帰るぞ。」
冬華「なんでー？もっとお母さんといたい！」
夏春「わがままを言うな！お母さんも大変なんだ！」
冬華「…わかった…。」
秋華「そんなに言わなくていいでしょ。冬華？また来てね？」
冬華「うん！！」

冬華「それが母とかわした最後の言葉でした。」

ーその次の日ー
冬華「お母さん……！お母さん！！！」
夏春「！？秋華！！！」
ーお母さん帰らぬ人となるー
ー虐待が始まる
夏春「お前の顔を見ると虫酸が走る！どっか行け！！！」
冬華「ひっ！お父さん！辞めて！！」
夏春「お父さん？お前は俺の子じゃない！！！」
冬華「……。」(ショックをうける)
夏春「黙ってないで早くどっか行け！！！」
ー殴る
冬華「ごめんなさい……！！」(ショックで泣きながら)
ー部屋に戻って
冬華「うっ…どうして…ﾋｯｸ…こんなことに…」(泣きながら)
冬華「お母さん…！」