柱最強の女_第8章

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Aside


再生出来ずどんどんグチャグチャになっていく鬼

状況を理解出来ず混乱しているようだった

パキッと人形達が割れて消える



伊之助「！？何だああ！？罠かァァ何かのぉぉ！！」


A「違う！！しのぶの毒が効き始めた！！伊之助くん頚を狙え！一気に追い込む！」



約束したんだ、しのぶの変わりに、カナヲの変わりに

私が必ず仇を討つって、一緒に生きるって

私がやるんだ、無駄にはしない！！




伊之助「往生しやがれド腐れ野郎！！」




伊之助くんと共に振込刀を振り上げた時

鬼は残っている腕で扇を振る





童磨「血鬼術 霧氷・睡蓮菩薩」




大きな菩薩が現れ手をふりかざす

既の所で避けるが体勢が崩れる




A「(ここに来てこの大技、これ程の余力があるとは。凍てつく空気が広範囲に充満、退いてしまえば回復の暇を与える。吸わずに戦う方法...いや、よく見ろ。粗い、明らかに制度が落ちている。苦し紛れの技、最後の攻防。カナヲ、君の変わりに私が目を犠牲にしよう。役に立たない右目を)｣




まだまだ未来のある子の目を潰させない

私は己の、目の前のやる事に専念する


＿父「大丈夫、お前なら出来る」





A「！！...あぁ、だって私は柱最強だ！！花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼」




動きがゆっくりになる血鬼術の技を躱す

そして一気に間合いに入り込み

鬼の頚へと刀を入れようとした時




＿フウゥゥ...ピシッ




A「(しまった背中が！いや、行け！行け！斬れる！凍ってようが関係ない！腕を振り切れ！こんなグズグズの腐った頚、斬れないはずがない！クソッ、あああ腕が固まって...！！)」


伊之助「ぬおおおお！！獣の呼吸思いつきの投げ裂きィィィィ！」




ガッと私の刃に伊之助くんの刀がぶつかる

その勢いで私の刀はグッと進み頚に入る




童磨「(刃が押し込まれっ...)」




ザンッ！とそのまま鬼の頚を斬ることが出来た

血鬼術が切れ、伊之助くんと私も氷から開放される

よろけながらも着地して目を向けると

鬼の顔が崩れて消えた




A「終わった...しのぶ、カナヲ、勝ったよ...カナエさん...仇を討ったよ...」


＿「ありがとう、Aちゃん」



どこかでカナエさんの声が響いた

そこで思い出す




A「しのぶの髪飾り...どこだ...あった...刀も」





伊之助くんの方を見ると

鬼の頭があった所を踏みつけていた

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