柱最強の女_第8章

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No side (?)


フォッと炭治郎の体が浮きそれと同時に

ガガヒュッ！と鋭い攻撃が飛んでくる



炭治郎「(技は繋げはいいって物じゃないぞ、心臓と脳を正確に狙わなきゃ。もっと集中して透き通る世界に入るんだ...！？)」




すると炭治郎の目の前が徐々に暗くなっていく

激しい戦いの最中、最悪な事が炭治郎を襲う




炭治郎「(見えない...！酸欠...！落ち着け！匂いで捉えろ、大丈夫だ絶対できる！夜明けまで...)」




しかし匂いを辿ろうと足を踏み出した時

ズルっと足元が滑ってしまう




炭治郎「(しまった足元が...！)」




鬼舞辻の攻撃が炭治郎へと飛ぶ

今の炭治郎では避ける事なんて不可能

当たる...と言う所で炭治郎の体が跳ねるように飛ぶ

ガガガッと建物を抉っていく攻撃




無惨「...死に損ないめ」




徐々に炭治郎の視覚が戻る




炭治郎「(誰かが助けてくれた...！この匂い...視覚が戻る...この黒い羽織...) Aさ...」




そして炭治郎は己を抱える無常を見て目を見開く

無常の右目は縦に切れ目が入り右目は確実に色を失っていた




炭治郎「Aさん右目が...！俺を庇ったせいで」


A「縦の傷は避けきれなかった。けれど右目の失明は上弦の弐との戦いで犠牲にしただけだ。すまないが炭治郎、今は自分の心配をしてくれ！」





ギャゴッとさらに攻撃を避ける無常

無常は飛んだと同時に前の戦いで受けた背中の傷が

軽く開いてしまっていた

左目だけしか見えておらず平衡感覚が少し狂ってしまう




炭治郎「Aさん、俺が援護して戦います！」


A「私はこの程度でやられない。それに右目が見えずとも左目が残っている。回復したか？放すぞ」


炭治郎「あ、はい！」




その後ろに迫る鬼舞辻の気配を察知し

攻撃を避け同時に炭治郎を投げる無常




炭治郎「うわっ...！」




ガヒュンッ！と無常のすぐ傍にあった建物が抉れる




炭治郎「Aさん！」




ギャギャギャッと刀で攻撃を捌く




無惨「(左目だけしか見えてい上に背中の傷が開いて出血が多いにも関わらずここまで動けるとは)」


炭治郎「やめろー！！」





そんな鬼舞辻に向かって炭治郎と無常は

二人いっせいに技を繰り出し攻撃する

そして炭治郎は戦いの最中ある事に気づく

(※少し省略)




炭治郎「(？何だ？あれ、無惨の体...)」






炭治郎の目に映ったのは

所々に傷を浮かび上がらせる鬼舞辻の姿

そう、縁壱のつけた古傷だった＿

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