柱最強の女_第8章

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No side


村田「炭治郎！頑張れ！戻って来い！炭治郎！炭治郎！夜明けが近い、炭治郎、無惨を倒しに行こう！ここまで追い詰めたんだ、一緒に倒そう！炭治郎！炭治郎！」


愈史郎「(脈が弱まる...駄目か...)」


村田「無惨が逃げちまうぞ、早く行かなきゃ！」




その時ギシィッと鈍く劈く音が響く

ギシギシとその音はどんどん大きくなっていく




村田「なっ、何だこの音...」


竹内「！？」


愈史郎「刀だ」


二人「えっ！？」




ギシギシギシギシ...メギッ

その音と共に炭治郎の目が開いたのだった


┈┈┈┈┈

その頃益々勢いが増し目では追えないくらいの

戦いになっていた

それを建物の影から見ていた隠の一人の姿




隠「(す...凄い！これもしかしていけるんじゃないのかな？夜明けまで保つかも、遂に倒せるんだ無惨を...！)」




ギャコッ、ドシャッと何度も何度も抉れる鬼舞辻の体

不死川は落ちている眼を広い己の額に付ける

するとさっきまで見えていなかった

善逸と伊之助の姿が見え声も聞こえるようになった



伊之助「善逸！俺もアレやりてぇ刃ァ赫くするやつ！」


善逸「バカ！簡単に出来るものじゃないからァ！まずい腕力が同じくらいじゃなきゃ...」


不死川「(なるほど、この札付けてる者同士は見えるわけか。面白ぇ使えるもんは何でも使うぜ) 風の呼吸 漆ノ型 勁風・天狗風」


悲鳴嶼「(僅かながらの余裕だが戦力が増して集中出来る。透き通った感覚で無惨の体を捕捉すれば戦いに有利な情報を得られるはずだ。音の反響をよく聞け、感知したあの時と同じように)」




全神経を集中させ音を聞く

するとズズと鬼舞辻の体が徐々に透けていく

そこで悲鳴嶼はとんでもない物を透き通る中で見る




悲鳴嶼「(脳と心臓が多数ある！信じ難し！無惨この男！臓器という複雑なものを一個体の保有数をも超えて造ることができるとは！これが...！この男が頚を切断されても死なぬ理由。しかしこの脳と心臓移動する！位置も定まらず攻撃の難易度も高い。いや！しかし私と同じく透かして感知できる者が居ればさらに十二ヶ所同時に攻撃出来れば...！！無常！)」




一番近くにいた無常に悲鳴嶼は声をかける




悲鳴嶼「無常ーっ！体を注視ろ！見え方が変わらないか、他のものでもいい！体が透けて見えないか！」


無常「((ｸﾞｸﾞｯ...。(！これは...？今一瞬体が透けた？)」




無常が悲鳴嶼同様見えようとしたその時

パギャッ！！と全体に鬼舞辻の攻撃が飛んだのだ

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