柱最強の女_第8章

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No side



くいな「しっかりなさいませ御館様！早く次の御指示を！戦いはまだ終わっていません！」


輝利哉「(そうだ御館様...父上もお爺様もみんなみんな同じ重圧と苦しみに耐えてきたんだ)」




輝利哉はもう一度地図に目を向け座り直す

その顔はキリッとしていた




輝利哉「無惨の位置を捕捉し続けろ。鴉はとにかく目を撒け。攻撃の間合いが途轍もなく広い、奴との距離を決して詰めるな。柱を直ちに集結させる、他の隊員も全て。一刻も早く全力を一処に集めるんだ。かなた、くいなありがとう」


かなた「...ｸﾞｽｯ...」


くいな「はい」




指揮が元に戻り鴉の声もまた大きくなる




鴉「復活ッ！無惨復活！柱ハ至急集結セヨ！集結セヨォォォ！！」


甘露寺「嘘...！もたもたしてる間に無惨が...」


伊黒「(時透も不死川の弟も重傷ながら上弦の壱を倒している。それに比べて俺はどうだ、一体何をしている。あの琵琶女の血鬼術...殺傷能力が高い訳では無いが、延々と鼬ごっこをさせられる。頚を狙えない、決着がつかない。柱二人がこの女のために足止めを喰らっている。何とか現状を打破しなければ、他の柱達と合流したくともどの道阻まれる。)」


甘露寺「えっえっ、それはどういう命令なの、あの琵琶の人は放って集まった方がいいの？それとも...えっ！？誰！？」




甘露寺の首根っこを誰かが掴み引き寄せる

その間にベンベンと琵琶が鳴り響く



ベンベン...ベン！！




炭治郎「！！」/ 冨岡「！！」


無惨「...」




琵琶が最後の音を鳴らした時

炭治郎、冨岡の目の前には

ずっと探し走ってきた全ての仇

全身に口をつけた無惨がそこには居た




炭治郎「(無惨！)ﾊｧｯﾊｧｯ」




ギシッと炭治郎は自分の刀を強く握る

ミシミシと手が体が全ての骨が軋む




冨岡「炭治郎、落ち着け。落ち着け」


無惨「しつこい。お前達は本当にしつこい、飽き飽きする、心底うんざりした。口を開けば親の仇 子の仇 兄弟の仇と馬鹿の一つ覚え。お前達は生き残ったのだからそれで充分だろう。身内が殺されたから何だと言うのか、自分は幸運だったと思い元の生活を続ければ済むこと」


炭治郎「お前何を言ってるんだ？」


無惨「私に殺される事は大災に遭ったのと同じだと思え。何も難しく考える必要は無い」


炭治郎「...」


無惨「雨が風が山の噴火が大地の揺れがどれだけ人を殺そうとも天変地異に復習しようという物は居ない」





炭治郎達を見据えて鬼舞辻は言葉を続けた

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