狂愛×純愛 (ページ28)

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狂＊吸血鬼 _SE_ ページ28

初めて君を見た時に
君を食べたいと思った

普通の人間ならそんなこと考えないよね
だって俺は

吸血鬼だから

今まで色んな人の血を吸ってきた
どれも好みじゃない味。
だけど生きて行くには血が必要だ

隣のクラスのキムAは、美人で見た目だけで美味しそうだった

はやく食べてしまえばいいのに
君に手が出せない

きっと恋したからだ
でも、吸血鬼は恋に落ちてはならない。
不公平だけど仕方がない

放課後になり
俺は残ってキムAの事ばかり考えていた

すると

「ぼーっとしてどうしたの？」

君が声を掛けてきた

もう、キムAを見ただけで
血が欲しくなる

でも、傷つけたくないのは
君がとても好きだから

「私の血吸ってもいいよ。好きな人のためなら」

って言ってくれたんだ

だから君の血を味わって吸っていく
今までのどんな血よりも
甘くていい匂いがした

吸血鬼と人間の恋がだめなら

人間じゃなくなればいい

だから、君も今日から
人間の血を吸う吸血鬼だ

「これからもずっと一緒だよ。愛してるよA。」

俺は恋をした

元人間に。