記録62 ページ14
ﾋﾟｰｯ､ﾌﾟﾂ____
『…？』
tn「どうかしたか？」
『何か機械の音がしたような気がして…、それより…どうして爆弾のことをお知りなのですか』
私が爆弾を探しているなんてご主人様は知らないはず。
tn「あぁ…それは…」
ご主人様はちょっとごめんな、と言うと、メイド服の襟元を少し触った。
ペリっとシールか何かが剥がれる音がする。
tn「実は盗聴機能付きの探査機つけさして貰っててん…」
『成程、どうしてこのようなものをつける必要があったのかお聞きしてもよろしいですか？』
tn「は、話せば長くなるし、発端は大先生やから気になるんやったら後で聞き」
『わかりました』
tn「それより最後の爆弾は絶対に見つかれへん所にあるんやっけ」
『はい。そして、このことを私が誰かに公言すると爆発するとのことでしたが』
tn「は！？」
『しませんでしたね』
そういえばと思い、その事をご主人様に話すと、ほんま心臓に悪いわ…と心臓を撫でていた。
tn「遠隔操作で爆破可能なタイプか」
『恐らくですが、遠隔操作可能、一定時間経つと強制爆破型だと思います』
tn「被害規模わかる？」
『この国1つを滅亡させることの出来る威力だと聞いております』
すると、ご主人様は耳に付けていらっしゃったインカムに手を当て、話し出した。
tn「グルさんと大先生、ショッピくん以外に伝令する。爆弾が想像以上の火力を持っとる。
それで恐らくやけど、
"この城のどっかにある"
この城内におる者、総員参加を要請する」
『さすが書記長様ですね』
tn「言うくらいならAでもできるよ」
『私には到底できません』
ご主人様が伝令した瞬間、城内は一気に騒がしくなった。幹部から総統直近の第1軍隊まで、ざっと100名くらいはいただろうか。城内3メートル置きに人が1人探しているくらいには多かった。
tn「思ったより数多かったな…」
ご主人様もさすがにこんな人数になるとはお思いになっていなかったらしく、廊下を覗いて唖然としていた。
tn「ま、多いに越したことはないしな。ええか。
A、俺らはこの部屋をくまなく探すで」
『わかりました』
私とご主人様は、マスターが総統室以外訪れた唯一の場所、この部屋の隅々まで探す。
けれど、この日は手がかりすらなく、城内を探していた他の方からも何も情報は得られなかった。
ー爆発まで残り4日
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マァト(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても幸せな気持ちになれる作品でした。とてもほわほわしてます！モノクロ少女も応援してます！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: 19a370924b (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - おいちゃんさん» おいちゃん様、コメントありがとうございます！楽しんでくださったのであれば、作者としては大変嬉しい限りです。ここまでご愛読本当にありがとうございました！ (2020年11月30日 20時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
おいちゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした！初コメ失礼します！いちtn推しとして楽しませて頂きました！素敵な物語で最後メイドちゃん笑ってくれて良かったなってほっこりしてます。。お疲れ様でした！ (2020年11月29日 18時) (レス) id: 9941211368 (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - 紫乃さん» 紫乃様、コメントありがとうございます…！はわわ、楽しんで読んでいただけているのであればとても幸いでございます！成程、ご意見の方ご参考にさせて頂きますね！よければ最後までご付き合い頂けますと嬉しいです…！ (2020年10月21日 19時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - マァトさん» マァト様、コメントありがとうございます…！そうですね、そろそろ長いお話にも幕引きです。ここまでお読み下さり誠にありがとうございます！成程、ご参考にさせて頂きます！よければ最後まで楽しんで頂けますと幸いです…! (2020年10月21日 19時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪村 | 作成日時：2020年8月15日 14時
