聖闘士星矢secandシリーズ 短編集

守るべきもの カルディア リク ページ32

あれは大雨の日だった

任務の帰りで


結構濡れていたから急いでいた


ロドリオ村に入ろうとしたとき


ひとりの少女が

入口付近で佇んでいた


カ「何してるんだ？びしょ濡れじゃねぇか」


大粒の水滴を吸った服はからだにへばりついていた


自分のマントは、ぬてていたものの

少女のきていた服よりは濡れてはいなかった為

上からかけてやる


カ「今回はしょうがねぇから､俺様の天蠍宮に、連れてってやる…いいもの拾ったな」

あ「あ、あの…」



緊張しているのか？

言葉がオドオドしている

少女を抱き上げた

あ「あ、あの！おろしてください」

急いで教皇の間へ、急ぐ


他の黄金聖闘士達に軽く説明し

教皇の間に入る


カ「教皇､ロドリオ村でこんなの拾ってきたぜ」


セ「全く……任務が終われば何かと拾ってくるなお前は…」

呆れ気味の教皇セージ

カ「コイツ､飼っていいか？」

セ「ペットではないんだぞ？家族がいるだろうその子には」


その一言に少女はびくりと、身体が跳ねる

カ「……お前…まさか…」

それだけ言うカルディア


カ「やっぱ､コイツ飼うからな！…こい!!名前､なんていうんだ？」

あ「A…」

カ「Aな…よし、天蠍宮に行くぜ…そこがお前の新しい家だ」


あ「あり…がとうござい…ます」

Aは、涙を流した


家族を失なったところにこの人が現れた

それも黄金聖闘士様


カ「あ〜そうそう、お前は俺専用の女官…件俺のもの…どういう意味かわかるよな？」

薄く笑うカルディア


カ「来いよ…お前の苦しみ取り除いてやるよ」



Aを抱きあげ自分の方に引き寄せる



かっこいい顔が近い

カ「顔赤いじゃねぇか、俺に惚れたか？」

そのまま影を重ねた

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