聖闘士星矢secandシリーズ 短編集

愛すること デフテロス ページ28

あなたが聖戦で死んで


二週間がたった



聖戦は終わった


ただ、傷跡と


聖闘士数名を残して


私も置いてかれた



カノン島と双児宮を行き来する


生活を彼が死んでからずっとしていた


「A、」

教皇の間から出てきたシオン

優しく話しかけるも彼女には届かない


「気持ちは、わかる。しかし…」

『シオンがいいたい気持ちは一番わかってる
だけど、まだ心の整理がつかないの』

シオンの方を向きながら話すものの


その言葉を発するごとに涙が溢れている

「…A。少し聖域を離れてみてはどうだ？」

いきなりそんなことを言ってきたシオン


『なんで、』

言葉が今以上に震える


「いつまで泣いていてもデフテロスは悲しむだけだ。だから、少しの間離れてみたらいい
ここにいても、まだまだ復興の目処は立たないし、ストレスが貯まるだけだ。」

デフテロスが悲しむの？


そこの部分しか聞いていないA

そしてまた泣き崩れた

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