聖闘士星矢secandシリーズ短編集 (ページ44)

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アスミタ　　リク　ページ44

この感じ…。前にも起こったな

あれは幼かったアテナが私の宮に来たときや

レグルスが間違えて来た時の様に…。

しかし、少し怖がっているような…怯えているような…。

「何をしているのだね？」

いきなり背後から声がしてびっくりした様子の少女がいた

うむ…。

『あ、あのっ！今日からここで侍女になります…。Aと申します
　アスミタ様、あの、よろしくお願いします」

顔は見えんが実に怯えているやつだ
教皇はまた何をお考えなのだ…。

侍女を選ぶ際、最終判断は教皇、つまりセージが行う
何か考えがおありなのだろうな

「うむ、よろしく頼むとする。」

これ以上警戒されても困るからな

相手が警戒を解く方法など知る由もないアスミタは
軽く返すことしか出来なかったがほんの少しだけ
警戒がその少女から解かれた気がした

次の日アスミタはめったに処女宮の外を歩かないアスミタが１２宮の階段を歩いていた

上へ上へと階段を歩いていたアスミタは教皇の間にいた

あれからやはり気になったもので
教皇にAをなぜ選んだのか聞きにいった

「Aか、アスミタの出身地のところで、うちのマニゴルドが拾ってきてしまったのだ。そこに戻して来いともいえないからな。」

「そうでしたか、教皇。私はこれで」

靄が晴れて少し微笑んだアスミタであった

それから、少しずつだったが笑顔というものを出来るようになったらしい

レグルスがたまに処女宮にきてはAに会いに来ていたりする

まったく、何をしに来ているのやら、シジフォスの甥は…。

そんなこんなでにぎやかになった処女宮はいまでは…。

『アスミタ様、シオン様が見えております！』

声が前より明るくなり

大人になった

来た当事はまだ少女だったものだが…。

数年経てば人間は変わるものなのだな

「わかった。茶の用意をしてくれ、」

『はいっ！アスミタ様』

Aの足音が消えていった

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番外編－マニゴルドー

ーじじぃ！こんなの拾ってきたぜ！絶対大きくなったらベッピン間違いないな！－

ーと、昔。お前しゃべっていたなー

ーっう！だってよぉお師匠。そういった次の日からアスミタのところに送って
　俺が拾ってきたのに！－

ーそう怒る出ない。アスミタと触れ合ってあの子も笑うようになったではないかー

ーまぁそうですね、お師匠ー