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散兵さん、なんて良い人なんでしょう!
見た目は子供ですが、地上の行き方や国の案内までしてくれるなんて!最近の子は大人びていますね。
久しぶりに本物の太陽を拝んだ気がします。紫外線が気持ち良い!
ここまで美味い話、普段だったら信じませんが…。
スネージナヤ、というところの女皇、という方に謁見するのを条件に案内をしてくれるらしいです。
つまり交換条件なので、信頼に値するでしょう。
とにかく不死じゃ無くなれば何でも良いので、その他は道草という扱いにしましょう。
『ファデュイはどんな組織なんですか?』
「…。」
『散兵さーん、もしもし散兵さーん?聞こえてます?』
「…か、代わりにお答えします。外交がメインで、北国銀行の滞納者とお話をしたり…」
『へ〜結構諸外国に嫌われてそうですね。もっと譲歩とかした方が良いですよ。』
「私どもは女皇様のご命令に従うのみですので…」
『中間管理職ってことですか、苦労も多いことでしょう。お疲れ様です』
労いの言葉をかけた瞬間、散兵の部下が泣きました。
泣くほどのことは言ってないはずです。よほどストレスが溜まっているんでしょう…。
大声で泣き始めたところで、散兵がデカめの舌打ちをしました。
部下くんの涙が一瞬で引っ込んで謝罪をし、後方に逃げていきました。なるほど、ストレスの原因は彼ですか。
散兵には「死にたくなければ話しかけるな。」と言われましたが、死ねたら苦労しません。
まぁ、私には人の心があります。
部下の苦悩を汲むくらいのことは出来るので、今後は部下くんに話しかけますね。
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0 - LOVE&LOVE (2月18日 10時) (レス) id: 645ad981c2 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - LOVE (12月30日 23時) (レス) @page8 id: 0cfee3a304 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:初代の2代目 | 作成日時:2023年10月12日 18時