【ツイステ】木星と結婚って大丈夫ですか？【イデア】 (ページ6)

今日:7 hit、昨日:11 hit、合計:1,049 hit

６ページ6

『ということで…混乱醒めやらぬところ申し訳ないのですが…』

所長「いえ、軽度の罰で本当に感謝しております。A様を見ていると同い年という実感が湧きませんが、イデアはまだ幼いので…」

妻「無傷の部屋が向こうにあったはずなので、避難経路と共にご案内させていただきますね」

通された部屋は通常の客間だった。
不便がないようにとカローンも設置してもらって、どこかのジュピターとは違って素晴らしい気遣いだ。

さて、愛しのお父様(笑)の意図を探るタイムに入ります。

ただ監視するだけの名目なら人を雇えば良いだけの話なので、"私"である必要があるのだろう…
なぜ私でなくてはならないのか？私がここでするべきことは何か？

……まさか…結婚か？

大財閥の一人娘だぞ、そう易々と嫁に出されては身が持たん。でも相手はシュラウド家だ
家柄ヨシ、財力ヨシ、んでジュピターに逆らわない

息子は魔導工学の天才
彼は今、弟を失ったことで傷心だろう。

…うっわぁ鳥肌立ってきた。性悪両親の考えそうなことを思いついてしまった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

三日目の朝＿
カローンから受け取った朝食を食べていると、不意にノックされた。

所長「A様、イデアが目覚めました」

『今行きます』

なるべく気を遣わせないように、と思って極力外出をしていなかったため
S.T.Y.X.をまともに歩くのは久しぶりである。

見まわり用のカローンに、施設を修復するロボットのなんと多いこと…

ちなみに、シュラウド家の件は完全に私に委任された。
両親曰く「社会勉強のため」だそうだが、どうせ自分が処理するのが面倒なのと、この事件を引き出しに将来有望なイデアを捕まえてこい。といったところだろう。

なんてことない一室のベットに座っていたイデアが、虚な目でこちらを見る。
彼の顔に以前の面影はなく、何もかも絶望したような表情だった

ふむ…来る時期を見誤ったかと思ったが、地雷さえ踏まなければ大丈夫そうだ

普通なら泣き叫んで暴れてもおかしくない。でも彼は、とにかく冷静だった。
冷静すぎるのも問題だがね。

イデア「ジュピター…様」

『Aで良い。手短に済ませよう』