Tu eres mi media naranja 【瑠璃川幸】 (ページ12)

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第10話ページ12

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…女の子の格好してる。

なんというか…可愛い。

「なに？オレの顔になんかついてる？」
「え？あ、ううん。可愛いなって思って。」

私がそう言うと、瑠璃川くんは自慢げに『当たり前じゃん』と言って笑っていた。

「本当に来てくれるとは思わなかったけど。」
「あはは…行くよ。約束破るようなこと、したくないし。」
「そ。」

お客さんが帰っていく中、私と瑠璃川くんだけが残っていた。

…私も帰らないとな。

「じゃ、私はこれで。」
「うん、また来てね。」
「わかった。」
「じゃあね──」
「ちょっと待って！」

……！！

忘れもしない、あの懐かしい声。

振り返ると、そこには息を切らせたいづねぇがいた。

いづねぇ…。どうして、ここに…。

「いづ…ねぇ。」
「みやちゃん！ほんとにみやちゃんだ！」

いづねぇは私を抱きしめた。

…！暖かい…。

「く、苦しいよ。いづねぇ…。」
「あ、ごめんごめん。久しぶりだから、つい…。」
「なに？アンタ、監督と知り合いなの？」

瑠璃川くんにそう言われ、私はコクっとうなづく。

『へぇ。』と瑠璃川くんは、興味なさげに返事した。

「え、幸くんとみやちゃんって知り合いなの？」
「うん、同級生。」

と、私といづねぇと瑠璃川くんが喋っていると、MANKAIカンパニーの劇団員がやってきた。

…凄い人数。昔を思い出す。

「なに？この子？」
「あ、紹介するね。私のいとこの──A 都。」

これが彼らとの出会いだった。