この気持ちをあなたへ。 ページ36
あきこ「・・・・・・売るわ。Aでいいのよね。」
風夏「えぇ。息子さんは好きに育てなさい。1億はこれで下ろせるわよ」
あきこ「・・・」
風夏「ふふ、Aちゃーん♡」
A「うー・・・?」
あきこ「ごめん、ごめんね、A・・・!」
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A「うそ・・・じゃ、じゃあ七束風夏はあたしのお母さんじゃなかったってこと・・・?」
え、え?だってずっとそう思ってた・・・
それであの保育園の先生、鈴村たいちさんがあたしの実の兄ってこと・・・?訳分からないよ・・・助けて零さん・・・!
あきこ「ごめんなさい。謝っても許してもらえないだろうけど、あなたはあたしの娘なんです。そして、あたしがあなたの実の母親なんです。風夏はあたしの友達だった人であなたの本当の母親ではありません」
A「ちょっと待って・・・ちょっと・・・。頭が追いついていかない・・・。」
どうしよう、クラクラしてきた
これが悲劇のヒロインとでも言うのだろうか___
あたしは漠然としていた
あきこ「これ・・・」
A「これは・・・?」
あきこ「今まで苦労かけたお詫びです。本当に許してとは言いません。ですがこれだけは受けとってください。せめての気持ちです。今日はこれで失礼致します。・・・大きく立派になったわね、A・・・。母さん嬉しい」ボソッ
A「おかあ・・・さん・・・。待って!!」
あきこ「え・・・?」
A「ま、また・・・来てもいいよ!!お母さん」
ニコッ
あたしは今更だけど、
過去の全部を話してくれたお母さんを許そうと思った。だってあんなに震えながら話してくれたんだもん
A「あたしを産んでくれてありがとう!今、あたしは幸せです。こうして本当のお母さんにも会えたから・・・!だからありがとう話してくれて」
あきこ「・・・ふふ、本当に立派になったわ。零さんと子供と仲良くね♡また来るわ」
A「・・・あれ?あたし、零さんと結婚したって言ったっけ?」
・・・・・・
降谷「・・・無事終わったみたいですね、あきこさん」
あきこ「えぇ。会わせてくれてありがとうございます」
降谷「いえ。このままにしておくのはよくないと思って。大変でしたよ、あなたを探すのを。でもたいちさんから聞いたので」
あきこ「まさかあそこの保育園に通うとは思いませんでした。Aの為に動いてくれてありがとうございました。」
俺はその後あきこさんを自宅へと送った
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作者名:ピノユキミ | 作成日時:2020年7月8日 9時