スノさん家族の3つ子ちゃん【その2】

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照side





康二が熱を出した。


今は兄ちゃんに抱っこされたままソファにいる。


めちゃくちゃしんどそう…なるべく早く病院に連れて行ってあげたい。


蓮とラウールの着替えをして、幼稚園に行く準備を何とか終わらせる。





照「よし！じゃあ幼稚園行こう」


蓮「こーじは？」


ラウ「こーじく、まだおきがえちてない…」





2人してソファに兄ちゃんと一緒にいる康二を指さす。





照「康二はお熱だから、今日は幼稚園お休み」


蓮/ラウ『『！！！』』





一瞬にして2人が固まった。


と思ったら2人して走って康二の所へ行く。





蓮「こーじ、おねつゅ？」


ラウ「だいじょうぶ？」


辰哉「大丈夫だよ。にぃにが見てるから2人は幼稚園楽しんできてね？」


蓮/ラウ『『や！！』』


ラウ「らう、よーちえんおやすみする！」


蓮「れんも！！」


辰哉「2人は元気だろ？ダーメ！」


ラウ「いや！！こーじくんといっしょいるー！」






康二が心配なのか、
2人とも康二にぎゅっと抱きついてイヤイヤとダダをこね始めた。





照「幼稚園行って帰ってきたら康二元気になってるから、ね？2人で康二の分も幼稚園頑張ってこよ？？」


蓮/ラウ『『いや！いかない！！』』


辰哉「…照ごめんけど、無理やり行かせてくれる？」


照「わかった。涼太手伝って？」


涼太「はいはい」





イヤイヤ言う2人を涼太と2人で抱っこして康二から離すと




康二「う、ｸﾞｽｯ、…れん、らう〜〜いやぁ〜」





と言って今度は康二が泣きながら蓮とラウールに手を伸ばす。そして





蓮「いやぁあぁあああああぁ！！こーじ！こーじーーーー！！」

ラウ「うわあぁぁぁぁん！こーーーじくーーーー！！」

康二「れんーーー！らうーーーー！！！」







今生の別れかと思うくらいお互いに手を伸ばして泣く3人。



可哀想だけど、蓮とラウールまでうつったら困るし、

心を鬼にして3人を引き離して幼稚園に連れて行った。





よく考えたら幼稚園に行き始めて初めて熱を出したかもしれない。


幼稚園行く前はずっと一緒だったし、康二が心細いのを2人は感じてたのかな。







車の中でも泣き叫ぶ2人を幼稚園に預けて、急いで家に帰る。



康二は泣き疲れて兄ちゃんに抱っこされたまま寝ていた。

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