スノさん家族の3つ子ちゃん【その4】

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蓮side



3人になると、なぜかうつむいて俺たちを見ない康二。



蓮「康二…こっち向いて？」

康二「いやや…」

蓮「なんで？」

康二「…やって、絶対怒るやん。今2人に怒られたら泣きそう」

蓮/ラウ『『？？？』』



思ってもみない言葉に思考回路が止まる。

怒る？なんで？？



ラウ「僕たち怒ってないよ？」

康二「嘘や。やって、俺勝手にMV出た」



あ〜なるほどな、なんとなくわかってきた。


去年康二が女装して俺たちと雑誌に載ってからちょっといろいろあって、心配性で康二溺愛の俺たち兄弟は今後一切康二のことを雑誌やメディアに出さないことを家族全員で決めた。

康二はその約束を破ってしまったから怒られると思ってるんだ。


康二は真面目で、俺たち家族大好きだもんな。



ラウ「うん。お疲れ様。大変だったよね」

康二「しかも女装やし…」

蓮「めちゃくちゃ可愛くてビビった。さすが俺たちの康二だな」

康二「…怒ってへん、の？？」

蓮/ラウ『『怒ってないよ』』

蓮「つーか、俺たちだって演技とかやったことねーのにさ、突然ヘルプでヒロインやるとかカッコよすぎだろ！康二スゲーな！！」

ラウ「うん。監督さんやスタッフさん絶賛してたし、ほんと凄いよ！！さすが康二くん！！！」

康二「…」

蓮「一人で最後まで頑張ったな」
ラウ「ほんとお疲れ様。もう大丈夫だよ、僕たちがいるよ」

康二「蓮…、ラウ……」



やっと顔を上げた康二と目が合えば、瞳に浮かぶ大粒の涙が今にもあふれそうで。



蓮/ラウ『『おいで』』

康二「っ、」



ラウールと一緒に両腕をひらいて康二を呼べば、ためていた涙をこぼしながら俺たちの腕の中に納まりに来る康二。



ラウ「あ〜〜〜よく頑張ったね〜偉い偉い！！(よしよし)」

蓮「ははっ康二めっちゃ手震えてんじゃん」

康二「うっ、、やって、めちゃくちゃ緊張したもん〜〜〜〜、ぐすっ、初めてのことばっかで怖かったもん〜」

ラウ「そうだよね〜、怖かったよね〜」

康二「う"〜、らう…だっこして」

ラウ「だっこね〜いくらでもしてあげるよ♡♡(ぎゅっ)」

蓮「あっ、なんで俺もいるのにラウだけなんだよ」

康二「だって蓮、さっき意地悪言ったもん…ぐすっ、」

ラウ「優しくしない蓮の自業自得だよ」

蓮「はあ！？手震えてるってほんとのこと言っただけじゃん」

康二「安心したらなんか隠してた震えが止まらんくなったの！察してや！」

蓮「ごめん、ごめんって、謝るから俺にもだっこさせて」

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