スノさん家族の3つ子ちゃん【その4】

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康二side



監督のお疲れ様でしたの声で、慣れない初めての撮影が終わったことを実感した瞬間、気が抜けてよろけた俺をみっちーが支えてくれる。



康二「っと、みっちーごめん」

駿佑「康二くんお疲れ様でした。ホンマに、感謝してもしきれません」

康二「俺も、なかなかできん経験させてもらったわ。こうやって撮ったらこんな映像になるとか、カメラのことも勉強になったし。みっちー色々助けてくれてありがとうな！(にこっ)」

駿佑「俺、ちゃんと康二くん助けられてましたか？」



なんでかみっちーはちょっと泣きそうな顔でそう問いかける。



康二「当り前やん！てかな、いくらいろんな人が困っとったとしても、みっちーやなかったら引き受けんかったしな。みっちーやったからやれてんねんで」

駿佑「康二くん…ほんまに大好き、ありがとう(ぎゅっ)」

康二「俺もみっちー大好きやで！」



ぎゅっと俺に抱きつくみっちーを抱きしめ返すと遠くから近づく足音。

そして、みっちーから引き離される。



蓮「はい、もうおしまい」
ラウ「康二くんは回収しまーす！(ぎゅっ)」

康二「蓮、ラウ」



蓮に腕を引かれたと思ったら、ラウに後ろから抱きしめられる。

家を出て1日もたっていないのに、2人の体温が随分懐かしく感じて、心地よさと安心感を覚える。



駿佑「ほんま空気読めん先輩たちっすわ…。もう少し撮影の苦労を分かち合ってもええやないですか」

蓮「んなこと知るか」
ラウ「僕たちは康二くんを一刻も早くストレスフリーにする使命があるんです〜」

康二「？？ストレスフリー？何のこと？？」

ラウ「もう撮影終わったんでしょ？早く着替えて帰ろう！楽屋どこ？」

駿佑「1階の大広間の近くにある準備室です」

蓮「わかった。康二行くぞ」

康二「おん…」

ラウ「道枝くん、今日は(・)ありがとね」

駿佑「…いいえ、今日は(・)完敗っすわ」

ラウ「やっぱ可愛くない」

駿佑「ははっ」

康二「？？？」



ラウとみっちーの不思議な会話を聞きながら、蓮に引っ張られて準備室に向かう。



てか、今更やけどなんでこの二人おるん！？

監督にお願いしたやん！約束したやん！！

やばい。これなんて説明したらええんやろ…。

怒られる。絶対怒られるやん。

ありのままに説明しても怒られる気がする。

はぁ、俺一人でいろいろ頑張ったんやけどな…。



と、いろいろ考えとるうちに楽屋になっている準備室についた。


部屋に蓮とラウと3人になる。

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