スノさん家族の3つ子ちゃん【その4】

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ラウールside



今日は久しぶりの一日何も無い完全オフ。


久しぶりに康二くんとデートでもするか、家でゴロゴロしてくつろいで過ごそうと思っていたのに、朝起きると康二くんはいなくて。


お兄ちゃんに康二くんのことを聞くと、学校で用事があって朝早くから出かけたと言われた。


日曜日に朝から学校って何があるんだろ？とはおもったけど、朝早くから行ってるなら逆に昼過ぎくらいには帰ってくるんじゃないかと思って、用意された朝食を食べてからゆっくり二度寝を堪能した。


再び目を覚ますと時刻は12:30過ぎ。


まだ康二くんは帰ってきていない。


お昼ご飯を食べてから着替えて外に出れる準備をして、スマホを見ながらデート場所を検索していると


【ブブブッ】


着信。


表示された文字は

『道枝くん』


なんだか嫌な予感もありつつ、通話に出る。



ラウ「もしもし」

駿佑「もしもし。ちょっとお願いがあるんですけど」

ラウ「何？こっちは久しぶりのオフなんですけど」

駿佑「今康二くんと一緒におるんですけど」

ラウ「はぁっ！？康二くんといるの！？なんで！！」

駿佑「まぁ、色々あって。で、お願いなんですけど今から学校まで来てくれません？蓮くんと一緒に。」

ラウ「どういうこと？」

駿佑「今、MVの撮影を学校でしてるんですけど、アクシデントで急遽康二くんにヒロイン役やってもらってるんです」

ラウ「はぁっ！？何勝手にっ」

駿佑「康二くんを怒らないで下さいね。康二くんはスタッフや周りのことを考えて渋々OKしてくれただけなんで。あと、家族には知られないようにしてくれって条件で引き受けてくれました」

ラウ「ならなんで僕に電話なんて…」

駿佑「康二くん…2人に会いたいみたいなんで。ほんまはこんなの言いたくないんですけど、俺だけじゃダメみたいっすわ。康二くん慣れないことばっかで、半端ないストレス感じてるみたいで…俺だけじゃ……」

ラウ「わかった、すぐ行く」

蓮「ラウールどした？」



まだ起きたばかりで眠そうな蓮が目を擦りながら不思議そうな顔で僕を見る。



ラウ「蓮急いで支度して！康二くん助けに行くよ！」

蓮「なに、康二になんかあったわけ！？」

ラウ「いいから早く！」



康二くんの名前を出せば、すぐに意識がはっきりしてテキパキと着替え始める蓮。


ものの数分で準備して2人で急いで学校へ向かった。

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