背伸び【相澤消太】 (ページ10)

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『相澤先生

なんでマイクまで一緒なんですか』

マイク｢おいおい！

俺は呼び捨てか！？｣

『ちょっとうるさいです。』

…私はマイク先生や、相澤先生には冷たく映るのかな

子供な自分だと届かないから大人びてるフリしてるだけで上手く出来てないのかな

マイク｢まぁまぁ、とりあえず飲もうぜ！｣

相澤｢あぁ｣

ー・ー・ー・ー・ー

マイク｢ぐおぉぉぉぉ…｣

店に響くのは

マイク先生のいびきのみ

相澤先生は何も見えていないかのようにお酒飲んでるし…

『ねぇ、マイク先生

起きてください。おーい』

ぺちぺちと顔を叩くが起きる様子がない。

『はぁ…タクシー呼んできます。』

相澤｢あぁ、頼む｣

閉店間際のお店には私たち以外の人影はなくほんとにマイク先生のいびきが響いてるだけの空間と化している

ー・ー・ー・ー・ー

『相澤先生、タクシー捕まえました。

マイク先生乗せてきますね。

よいしょ…』

伊達にヒーローをしている訳では無い

まだ、そこそこ若い…から…

マイク先生くらい余裕

『もー、マイク先生ったら…』

店の目の前に止まるタクシーの扉が開きマイク先生を座らせる

『ここまでお願いします。

お金はこの人に返しといてください』

マイク先生の財布から1万円札を抜き出し、運転手さんに渡す。

離れようとすると…

(キャラ崩壊注意！！！！)

マイク｢なぁ…一緒に帰ろ？｣

いや、今までこんなことなかったやん！？

サングラスが少しずれ、とろんとした目が私を捉える。

『ちょ…えっと…

すいません、運転手さんもうちょっとだけ待っててください。

ほら、マイク先生も1回離して相澤先生に声掛けてくるから』

マイク先生の手が裾から離れると逃げるように店内に戻っていく。

『相澤先生、ちょっとマイク先生送ってきます。』