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スパルタ。 ページ13

椿side



「声量が無さすぎじゃないですか?!どんな練習してきたらそんな声になるんですか…」


「そこ、ふざけるのは後にしてください!」


「曲と歌のテンポがずれてます!曲をちゃんと聞いて!」




西園寺椿、宣言通り絶賛スパルタ指導中。


にしても、意識してスパルタにしなくても厳しい指導となってしまいそうな程、想像のはるか下を回る歌のレベルだ。


肺活量はないし、テンポはずれる。


声の質はいいのに、これじゃ勿体ない。


ゲーム内の歌い手の練習風景は見たことあるけど、もっと上手かったよな…?


これも、うぐちゃんが転生してきたことが影響してるのかな。


とか、頭の中で疑問に思いつつ、スパルタ指導を続ける。



「西園寺先輩、今日はもう歌はやめにして、楽器の練習しませんか?」


天月さんがおずおずと手を挙げて話した。


歌がこんなレベルなのにすでにレベルの高い楽器の方を練習するなんて、無駄でしかない。


あれ以上レベルを上げれば、歌が今以上に下手に聞こえてしまうし。



「却下。しばらくは歌に集中します」


途端に、不満げな雰囲気が場を包んだ。


そうそう、これこれ。


私はライバルで潰されるんだから、先に皆からの印象を悪くしておかなくちゃ。


練習を再開しようと息を吸うと、丁度どこかに行っていたヒロインが戻ってきた。


「飲み物買ってきましたー!!適当に買ったから、好みのがないかもしれませんけど…」


そう言ってはにかむ姿は、まさにヒロインと言えるほど可愛らしいものだった。


だがしかし!!


それを上回るのが私のうぐちゃんだ!!



「わああああ!西宮さんありがとう!早速いただき…あ、でも、私は皆が好きなの取ってからでいいよ!」



ほれ見ろ!!


「わああああ!」と言った時の顔の輝きを!!


そのあとすぐに皆のことを考えて手を引いた謙虚さを!!



もう全てが尊い!!



「おー!ありがとなー!!」


「西宮さん、おおきに〜」


「ありがとー!丁度喉乾いてたんだ!!」



次々とペットボトルやら缶ジュースやらが取られていき、最終的には赤い有名なコーラと白い有名な乳酸菌飲料のソーダの2本が残った。


まだ飲み物を取っていないのは、私とうぐちゃん、ヒロインの3人だ。


1本足りない。













…1本足りない!!


うぐちゃんの分がなくなるかもしれない!!


いや、絶対に私のあげるけども。



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文字数…

冷水機。→←練習。



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りま - とっても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年3月11日 1時) (レス) id: 22869f63e7 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく。(プロフ) - ましゅ。さん、コメントありがとうございます!皆さんのコメントがやる気の1番の元になるので、とても嬉しいです!これからも更新頑張らせていただきますm(_ _)m (2019年1月15日 19時) (レス) id: 40700e07b1 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ。 - 一番好きな作品です! 更新頑張って下さい! 応援してます! (2019年1月14日 17時) (レス) id: 84c68b407c (このIDを非表示/違反報告)
だいふく。(プロフ) - ほしなさん、コメントありがとうございます!!サボってないで更新するので応援お願いしますm(_ _)m (2018年12月1日 18時) (レス) id: 40700e07b1 (このIDを非表示/違反報告)
ほしな - すごい!応援してますこれからも!! (2018年11月30日 17時) (レス) id: 0590ce9a8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいふく。 | 作成日時:2018年11月3日 15時

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