乙ゲーの世界に転生したけどヒロインではなくモブだったのでモブインになって逆ハーを目指す【歌い手】

歌い手仲間。 ページ45

Aside


家に帰って、ご飯やお風呂の諸々を済ませた。


｢さ、作業しなくちゃ。｣


そう呟いてパソコンを開く。


この前録音した音源がまだMIXし終わっていない。


依頼されたやつも。


急いで終わらせないと。



あれから私はMIXの練習を重ね、そこそこの速さでなかなかの出来栄えのMIXが出来るようになった。


と言っても、やっぱり1時間程度で終わらせるとかはよっぽど手を抜かないと無理だけどね。



そんなことを考えながら作業をする。




．



．





あれから1時間程過ぎた。


｢…ちょっと休憩しよ。あ、通知来てる｣


なんとなくスマホを手に取ると、ミモザちゃんから連絡が来ていた。



．
ミモザうぐちゃん、今度｢嗚呼、素晴らしきニャン生｣とか｢マトリョシカ｣でコラボしない?
ミモザ返信待ってまーす!
．


そんなメッセージと共に、可愛らしいスタンプが送られていた。


ミモザちゃんとは、私が歌い手活動を始めて1ヶ月ほど経った時からの付き合いだ。



凛とした歌声が特徴で、1度その歌を聞けばほとんどがミモザちゃんのリスナー、通称｢ミモナー｣になってしまう程惹き付けられる。



MIXの息抜きに聞いてみたら、あまりの上手さに驚愕した記憶がある。



更に、初めて向こうからコラボ申請のDMが来た時には、椅子から転げ落ちてたなぁ。



今は、お互いにLIMEをやり取りする程の仲になった。


．
Aいいよー!前は私が曲決めたから今回はミモザちゃんにお任せしまーす
．


慣れた手つきで画面をタップし、メッセージを送った。

そろそろ作業に戻ろうとスマホを置くと、


ピコン


と音が鳴った。


｢?!?!｣


ビックリしてまた椅子から転げ落ちそうになった。


画面をみると、もう返信が来ていた。


．
ミモザ分かった!じゃあ、一緒に｢マトリョシカ｣歌お!音源送るから、MIXお願いしてもいい?
．


またもや可愛らしいお願いスタンプと共に送られてきた。


MIX…作業溜まってるけど、ミモザちゃんのお願いだから頑張ろう！


そう思って、私はミモザちゃんとメッセージをやり取りした。


一通り打ち合わせが終わると、もう1時間も過ぎていた。


無駄話し過ぎたかな。


そんなことを考えて、ベッドに入った。

？？？→←逃走。

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