乙ゲーの世界に転生したけどヒロインではなくモブだったのでモブインになって逆ハーを目指す【歌い手】

歓迎会。 ページ35

茜side


自己紹介の後、部活内容を簡単に説明してもらった。


｢明日からはLIVEに向けて練習始めるから放課後は部室に集合な！｣


｢は、はい！｣


坂田くんに返事をする。


なんでか知らないけど敬語になっちゃった。


｢はい！｣

｢わかりました｣


他の2人もつられて敬語で返事をした。


なんだか勢いのまま、流れでマネージャーをやることになってしまったけど…


楽しそうだし、まぁいっか。


皆練習熱心みたいだし、足を引っ張らないように頑張らないと！


｢じゃあ今日は初のマネージャー就任ということで、特別に歓迎会するか！｣


志麻先輩がそう言うと、皆が一気に盛りあがった。


｢わしこの時のためにお菓子ためてたんだよ！
食べよ食べよ！｣


｢くろちゃんナイス！｣


96猫ちゃんがどこからかお菓子を取ってきて、机の上に並べた。


｢ふっふっふっ、ろんさんも今日丁度ジュースを持ってきてるんだよ｣


｢おー、ろんありがと｣


ろん先輩はドヤ顔でバッグからジュースの入った2ℓのペットボトルを2本取り出した。


｢重くなかったですか？｣


田中さんが心配そうに聞いていた。


｢全然大丈夫!!｣


｢紙コップどこ？｣


｢楽器ちょっと動かすから手伝ってー｣

｢紙皿こっちー｣


ワイワイと準備を進める。


｢みんな座ってー!!

紙コップ持って！


さ、カンパーイ！｣



｢カンパーイ！｣
｢乾杯｣




皆好きなお菓子を手に取って口に入れる。


美味しいお菓子と、美味しいジュース。


それだけで会話は弾む。


｢そういえば、さっき田中さんが言ってた歌い手って何？｣

ふと気になったことを聞いてみた。


｢えっとねー、ボカロ曲って知ってる？｣


後、Aでいいよ、と付け足される。


｢あ、わし聞いたことある！メルトとかツギハギスタッカートでしょ？｣


｢私も聞いたことある！｣


96猫ちゃんが話に食いつく。


｢うん。で、主にそういうボカロ曲を歌ってネットに投稿してる人の事かな。
ボカロ曲以外にも、アニソンとかも歌うけどね｣


｢へぇ〜！どんな名前で投稿してるの？｣


｢あー、鶯って名前なんだけど、分からないよね…｣


すると、今まで黙って話を聞いていたろんさんが身を乗り出して話し出した。

ファン。→←自己紹介。2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す