愛情42杯 ページ43
少しの浮遊感の後、硬い地面に体が当たる。
私が怪我しないようになのか、センラさんはぎゅっと強く抱き締めてくれる。
うっ、という呻き声のような苦しそうな声と、むせたような苦しそうな咳が聞こえた後、頭を撫でられた
セ「もう大丈夫やよ。危ないことしてごめんな」
ばっと体を起こすと少し汚れたセンラさんの顔があった。
『どろ、ついてます…ｯ』
ぐしぐしも少し乱暴にセンラさんの顔を袖で拭ってやるとふにゃっと笑った。
私とセンラさんの方に駆け寄ってきた3人。
私の為に2階から一緒に落ちてくれたセンラさん。
全部が、なんだが急に嬉しくて、涙がぽろぽろと零れてくる
セ「ははっ、なんで泣くんw」
『ｯ、ごめん、なさｯ』
拭っても拭っても止まらない涙と一緒に、吐き出してしまいたかったことをもう吐いてしまおうか、
『わたし、わたしｯ、』
志麻さんが背中を摩ってくれている感覚がする
皆、静かに私の話を聞いてくれようとしてる
『私、ｯ自分で最低なことしてるって、わかってたんです』
言葉が突っかかる。
『じぶんが、自分だけが、欲を満たせればいいとか、思っててｯ！』
必死に絞り出している声は、みっともなく叫んでて。
『ほんとに、最低なんですｯ』
『最初は、しまさんのことも、坂田さんのことも、利用ｯしようとしました、』
消えてしまいたい
『でも、』
『でもｯ、途中から、わからなくなって』
『坂田さんが、こわいんじゃなくて、じぶんがこわかったんですｯ』
『ずっと、逃げたかったのに、さっき、会えないかもって、思ったら、戻りたいって思っちゃってｯ、』
『ほんとは、』
怖い。
ずっと
口に出せなかったこと
分かりたくなかったこと
『うらたさんの、純粋な優しさも』
『志麻さんの、真っ直ぐな愛情も』
『坂田さんの、どろどろした愛し方も』
『センラさんの、ふわふわした優しさも』
『ぜんぶ、すきになってたんです』
『…きらいに、ならないで、ｯ』
消えるくらいに震えた声は、届いただろうか。
数秒の沈黙の後、ぐっと私の顔があげられた。
『ｯあ、』
───坂田さんだ
1番、わからない
怖い
嫌われた？
私は、人を、愛してもいい資格なんて、持っていないのかもしれない
坂田さんはなんとも言えないような顔で私の涙をぐいぐいと拭い始めた
『？、？？、い、たぃ、ｯさかたさ、』
坂「…泣かないで」
その言葉にきゅぅ、と心臓が締め付けられるような感情になった。
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2023年2月23日 23時) (
レス) @page44 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ひとしずく(プロフ) - 夢女子S氏さん» わぁぁ、！！！ありがとうございます！！！！ (2021年8月19日 12時) (レス) id: f9543978f7 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - 最高ですっっ！！ (2021年8月17日 10時) (レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
ひとしずく(プロフ) - うささん» はじめましてー！！ありがとうございます！がんばります！！！ (2021年5月28日 23時) (レス) id: f9543978f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひとしずく(プロフ) - leinさん» 初コメありがとうございますー！！！こたぬきさんを他の皆さんにときめかせることが出来て嬉しいです！！！！めっちゃありがとうございます！！(？)更新がんばります！！！！ (2020年11月8日 14時) (レス) id: f9543978f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとしずく x他1人 | 作成日時：2019年11月25日 19時
