51話 ページ6
円堂といろんなことを話しているうちに稲妻総合病院に着いた
予約とか入れてないけど大丈夫か？
「俺、豪炎寺のお父さんがどこにいるか受付で聞いてくるな！」
『あ、おう』
何あの行動力
まぁ円堂が話している間は暇だな
ぼーっとしているとジャージの裾を誰かに引っ張られた
そちらの方を見るとそこにはオレンジ髪の入院服を着た少年が
「さっきお姉さんと一緒にいたお兄さんって円堂さんだよね！」
『え、うん。そうだよ』
「やっぱり！すごいなぁ…あれ？お姉さん、どこかで僕とあったことある？」
『え？ないと思うよ』
こんな小さい子と会うことって…あったっけ？
入院している時…でもそれは結構前だからな、この子は入院してなかったんじゃないかな
『あ、心当たりあるや』
「？」
『気にしないで、一人言だから』
この子は遠目から見た海斗が友達って言ってた子に似ている気がする
海斗はすぐに知り合った子を友達と呼ぶ
いつも"友達"は年下の子ばかりだからたまには同年代の子を連れてきて欲しい
「猫村ー！」
『じゃあ私呼ばれてるから』
「え！僕はまだお姉さんとサッカーの話したいよ」
うっ、子犬が落ち込むようにシュンとされると罪悪感がわいてくる
『きっとまた会えるから。そのときはいろんなこと話そう』
「本当に？約束だよ！僕、雨宮太陽だからね！僕のびょうしつにぜったいきてね！ばいばーい！」
子どもって不思議だな
絶対行くとは言ってないのに、すぐに喜んじゃって
「豪炎寺のお父さんな、東棟三階のえーっと…どっかの通路に行けば会えるって！」
『はぁ？どっかってどこだよ…連絡通路とか？』
「あぁ！それ！それだ！行くぞ！」
思い付いたことを言っただけだったのにまさかあってるとは
あとうるさい
「俺、雷門中サッカー部円堂守です」
『…同じく猫村雪夜です』
あれから連絡通路に向かって今、豪炎寺のお父さん…先生に会っている
改めて思うけど円堂の行動力すごい
それから円堂は豪炎寺のサッカーに対する思いを語った
「お願いです、豪炎寺からサッカーを取り上げないでください」
頭を下げて必死に懇願した
「急いでいるんで失礼するよ」
でも先生の心には届かなかった
『待ってください！先生の考えに口は出しません。でも』
私は自分で選ぶ、掴みとるのが人生だと思うから
『豪炎寺の人生は彼のものです。職業、やりたいこと、進路は彼の自由。彼の意見も聞いてください！』
「…話合っての結果だよ」
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ヌラ(プロフ) - わいさん» ありがとうございます！！コメントめっちゃ嬉しいです！これから新生活に入り、更新はあまりできないかもしれませんが頑張ります！！本当にコメントありがとうございました！！ (2020年3月16日 23時) (
レス) id: 7144622ce0 (このIDを非表示/違反報告)
わい - めっちゃ面白くて何度も読んでます！！！続きが気になって気になってしかたないです笑笑続編もおめでとうございます！言うのが遅れてすみません、、此れからも応援してます！！ (2020年3月16日 16時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヌラ | 作成日時：2019年1月5日 5時
