75話 ページ33
長いホイッスルの後得点板を見るとイナズマジャパンの方が点数が高い
勝ったのか
世界大会本選、１試合目。思っていたよりも緊張していたのかもしれない
ホイッスルが鳴るまで全然得点を見ていなかった
「おめでとうございます」
急に背後から声を掛けられ、振り向くとエドがこちらに向かってきていた
『本当に？悔しいなら悔しいっていってしまった方が楽でしょう』
エドは日本を、円堂達を下に見ていたはずだ
悔しい訳がないと思うのだが
「大会はまだ始まったばかりですから。心からの賞賛ですよ」
『そう』
イギリスは紳士の国
悔しさを見せることはそれに反することなのかもしれないし単純に賞賛なのか私には判別できなかった
でも円堂達のことを見直してくれたのは嬉しかったな
「また会いましょう、今度は決勝で」
『そうね、お互いこれからも精進しましょう』
そうして握手を交わし、自分のチームに戻って春奈からドリンクを受け取る
試合後に給水していなかったから喉はカラカラだ
久し振りにこんなに美味しく感じるとか思っていると視線を感じた
「あの紳士クンは何だって？」
『心から賞賛します、だってよ。見下してなかったし本当に認めてもらえたんだと思う』
「そうかよ」
『…まぁ嬉しいよな、世界に認められるって』
隣に座っていた不動が鼻で笑った
『え、今日は素直じゃん』
「ンだよ…別にそうでもないだろ」
やっぱり少し浮かれるものみたいだ
その日の夜
「次の対戦相手はアルゼンチンだ」
次の相手が超攻撃型だったナイツオブクイーンとは真逆で鉄壁の守りが信条のチームであると説明された
「早速明日から対策を、と言いたいところだが」
監督が娘である冬花を見ている？
「明日の練習は休みだ。冬花くんから提案があってな」
飴と鞭、娘の休養要請と父親の教育指導
ご褒美があったら頑張れるもの。休みがあってもいいだろう
その後は明日の休みに胸を踊らせながら夕食
『トマト残すの？』
「あ？」
最近不動の近くが増えた席で隣のプレートに残るトマトを見る
ポテトサラダはきっちり食べてるのに
『ふーん？後で秋達に報告しとくな』
「別にいいだろ、問題ねぇ」
『でも好き嫌い改善してくれるかもしれないだろ。野菜も摂らないとバランス悪い』
「お前は俺の母親かよ…」
『不動は他人以上友達未満の仲間だと思ってるぞ？』
「何だソレ」
自分で言ったけど分かりづらいな。やっぱり不動は野良猫って感じがしっくりくる
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ヌラ(プロフ) - わいさん» ありがとうございます！！コメントめっちゃ嬉しいです！これから新生活に入り、更新はあまりできないかもしれませんが頑張ります！！本当にコメントありがとうございました！！ (2020年3月16日 23時) (
レス) id: 7144622ce0 (このIDを非表示/違反報告)
わい - めっちゃ面白くて何度も読んでます！！！続きが気になって気になってしかたないです笑笑続編もおめでとうございます！言うのが遅れてすみません、、此れからも応援してます！！ (2020年3月16日 16時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヌラ | 作成日時：2019年1月5日 5時
