73話 ページ30
『うわ……ん"ん…ええ、そうね。エドガー』
この態度。やっぱりこいつは苦手
「すごい他人モードだね。いつもと言葉遣いが違う」
基山に耳を貸してもらって答える
『…こうしてないとエドガーに怒られるから渋々よ』
「ふ、ふふ…」
なぜか基山が笑いをこらえている。なぜだ
子供っぽいからか？
「何の話をしているのですか？恥ずかしがらないで下さい、将来を誓った仲でしょう？」
考えているとエドが話しかけてきた
「え？」
それはいいが内容が、な
「しょ、将来ってそれ結『語弊がある。将来の夢を話しただけじゃない』なーんだ」
春奈が真に受けるから本当に止めて欲しい
『みんなの前でそういうこと言わないでくれる？』
「分かりましたが本当にそうでしたか？」
『ええ、たったそれだけよ』
何が面白いのかクックッと笑うエド
すると突然手を取られ、甲に自身の唇を近づけようとする
『ねぇ私日本人だからそういうのやらないで欲しいんだけど』
口付けられる前に止める。大勢の前でこうされては堪ったものじゃない
「日本人といえど一時期は此方にいらっしゃったでしょう？それに」
あれ？止めたはずだったんだが
「レディにしないとイギリス紳士として廃れてしまいますから」
『…そう』
結局彼を止めることなどできず手の甲に…まぁこいつは仕方なかったことにしよう
人生、諦めも肝心だ
過ぎたことを考えても変わらないのだし
「それでは皆さんパーティーを楽しんでください。雪夜さん、行きましょう」
背後に手を回されて強制的にみんなから離される
「そういえば右目はどうなったんですか？」
離れた場所で今まで待っていましたと言わんばかりに質問が飛んできた
だから最初、あんな態度を取ってた…いやエドの場合はあれが正常か
『手術して今は見えてるわ』
「そうですか。やはり貴女の瞳は美しいですね」
じっと瞳を覗く彼は正直気分がいいものではない
彼を見ているといつの間にか誰かを重ねていて考え込むから
『っそれじゃあ私は話したい人がいるから。他のレディでも誘ってくれる？』
答えを待たず言い逃げする。だって答え分かってるし
「んで、じゃじゃ馬お姫様がどうしたんだ？あの野郎と話すんじゃなかったのか？」
不動が近付いてきたと思ったら…
『もう十分話したけど』
「顔が疲れたって言ってるな」
『それは老けたということかね、佐久間』
「え、い、いや」
帝王学を習ってると言えど女子の扱いがなっていないな
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ヌラ(プロフ) - わいさん» ありがとうございます！！コメントめっちゃ嬉しいです！これから新生活に入り、更新はあまりできないかもしれませんが頑張ります！！本当にコメントありがとうございました！！ (2020年3月16日 23時) (
レス) id: 7144622ce0 (このIDを非表示/違反報告)
わい - めっちゃ面白くて何度も読んでます！！！続きが気になって気になってしかたないです笑笑続編もおめでとうございます！言うのが遅れてすみません、、此れからも応援してます！！ (2020年3月16日 16時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヌラ | 作成日時：2019年1月5日 5時
