猫の気まぐれ3【イナズマイレブン】 (ページ22)

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天斗の手記（青春編）ページ22

イギリスに行く準備をしていると小学生の頃の日記が出てきた。

習いたての漢字を使って何かを残そうとしたんだな

紙は変色していないし上等な手帳に書いているし残りページは全然ある

でも小学生がなんでこんな上等な手帳を持ってたんだっけ

あぁ、そうだ。愛媛に行くってなったときに母さんが勉強を頑張りなさいってくれたんだ

最初こそは書いてたみたいだけど、途中から面倒になったんだっけか

俺の性格的に毎日は無理だ。でも母さんに悪いし…年に二、三回程度にまた書くか

もくじ
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18ページ目高校の八雲とプロ入り
19ページ目
20ページ目
21ページ目交際記録
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高校入学を期に愛媛から東京に戻った

やっぱり母さんを病院で一人にしてはおけないと思ったし、父さんはサッカーの道に進もうとする俺を見るとどこか悲しそうなのだ

父さんのことは雨斗に頼んだ。親不孝者、駄目な兄貴かもしれないが俺はサッカーを続けたかった。自分勝手だな

高校に進学すると真っ先にサッカー部へ。そして三年に上がると俺にとっての運命の出会いがあった

八雲だ

彼女は一年生で俺とは二こ離れていた。だがとても大人びていて美人。自信家でもあり、そこが可愛いかった

勉強に力をいれたいからと高校ではマネージャーになったが小さい頃はプレイヤーだったらしく、俺は愛媛から上京した身だから知らなかったがこっちでは有名な奴だったらしい

練習後に残るとたまに練習相手になってくれた。そのときのあいつは生き生きとしていた

普段はさっき書いたように大人びていて静かで無口なんだがサッカーをすると急に自信家になってきゃあきゃあ年相応の女の子になる

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高校を卒業後は在学中に受けたスカウトでトップチームに入った

そのときも八雲とは連絡を取り合った。あいつは理系に進み、そして夢を叶えるために大学は薬学部に。人間の細胞に興味があるって言ってたからな。後輩が自分の道を見つけたのは微笑ましかった

たまに会うこともあり、そのたびになんか女の子ってすごいなって。あんなにイメージ変わるか？

あいつが進学するころには俺はプロ入りしてメンバーにも選出してもらえて。まぁもうすぐ日本は離れるけど

そのとき俺はふと思った。八雲が大学に進んだらこうやって連絡取り合うのは控えた方がいいのではないか

あいつにはあいつの人生があって俺には俺の人生がある。もしあいつに彼氏ができたら

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付き合うことになった