猫の気まぐれ3【イナズマイレブン】 (ページ3)

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88話ページ3

ここで明かすメリットがあったとは思えないけどこの機を逃せば後に来る不信感は強くなる

明かすなら早めがいいと思っていたが心の準備もなく勢いで出た感じ

「養父だと？！」

「ハッ！俺より怪しい奴が発覚したねぇ」

鬼道の驚きの声と不動の煽るような台詞

円堂と佐久間が目を見開いた。各々一応は理解したようだ

「お前も影山の手先か！」

佐久間の声が鋭い。敵と疑いだした途端に感情的になるタイプか

『それは違う。私はあの人に協力するつもりなんて無い』

悪事に関することは。誰かを傷つけることなんてしたいわけが無い

私は影山の被害者でもある。怪我を負う精神的辛さは分かっているつもりだ

『私の幸せを全て取り上げた元凶だと言っても過言じゃないんだし』

あの人がいなければ今頃家族五人、同じ家で仲良く暮らしていたと思う

『あの人は確かに私を親として育ててくれた人だけど巨悪であることは間違いない。私が行く理由は鬼道達と似たようなものだ』

「…だがアイツが養子を取るなんてこと自体おかしい。信用できるとは思えない」

それは私にとっても疑問だった。なぜあの人が私達を引き取ったのか

だから何も返せなくて俯きがちになってしまう

しばしの沈黙が走った後、円堂が口を開いた

「俺は不動と猫村を信じる。俺には不動も猫村も鬼道と佐久間と同じ大事な仲間だ。俺はみんなを信じてる！」

分かってもらえないだろうというのは承知の上話したけど面と向かって"信用できない"と言われるのは堪えるものがある

正直こんな空間に居たくないし、閉じ籠っていたい

そんな重たい鉄屑のような感情を軽くさせてしまう言葉を円堂はすぐに言えるんだな

…なんだか落ち着く。ここにいてもいいんだっていう安心感を与えられる

「それで何処に行くんだ？」

トンネルをを抜けると目的地であるイタリアエリアが見えてきた

「影山は何処にいるんだ？」

「分からない。だがイタリアエリアにいるのは間違いない」

バスを降りたら早速影山探しに入る。ミスターKのことはまだ知らないのね

「お前は何か知らねぇのかよ」

『知らない。義理の親子だったていうだけでそんなの分かるわけないだろ』

大体の居場所は分かるがこんな信用度の無さで言えるわけがない

なんで居場所を知ってるんだ、影山と繋がってんだろってなる

「地道に探していくか？」

「うーん…ん？あれフィディオじゃないか？」

悩む円堂の目線の先にはイタリア代表チーム？